繰り返される呪い【進撃の巨人】 (ページ2)

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2話ページ2

2年後、彼女は自分の心理状態が落ち着いたこともあり、104期訓練兵になっていた。
入団式の後、彼女は食堂の住みに座り本を読んでいた。

「よぉ、隣座っていいか？」

突然声をかけられ顔を上げると、茶髪の刈り上げ君が立っていた。

「うん、いいよ。」

「ありがとうな。俺はジャン！お前は？」

「私はミルフィーナ。よろしくね」

ミルフィーナとジャンは簡単な挨拶を済ませ、なぜ兵士を目指したのかについて話した。
どうやら、彼は安全かつ、良い暮らしがしたいらしい。

「ミルフィーナお前はなんで兵士に？」

「私はね、2年前のあの時に無能な駐屯兵のせいで家族を失ったの。だから、私は有能な兵士になって巨人を倒し、人々を守りたい。」

私がそう言うとジャンは瞬間、驚きの表情を示した。が、すぐに表情を引き締め、口を開いた。

「人間があんなバケモノに勝てるわけねぇ。わざわざ自分の命を捧げてまで巨人に挑もうなんて変なやつだなお前は。」

「そうなのかな？まぁ、考え方なんて人それぞれだし、そう思うこともあるよね。」

ミルフィーナは笑いながらそう言うと、ジャンは少し考えた様子で黙り込んでしまった。
ミルフィーナはジャンの顔をのぞき込み大丈夫？と声をかけた。すると、ジャンは今だ難しい顔で口を開いた。

「うーん、やっぱり俺にはミルフィーナの考えはわからねぇよ。」

どうやら、ジャンはミルフィーナの考えを受け止めようとしていたらしい。
ミルフィーナはその言葉を聞き、クスクスと笑った。

「なんだよミルフィーナ！何笑ってやがる」

「いや、ジャンって、自分の考えが絶対正しいって考えの持ち主かと思ったら、ちゃんと人の意見や、考えを受け入れようとする人なんだね。」

ミルフィーナは微笑みながらジャンにそういうがジャンは納得いかないという顔でミルフィーナを見ていた。

「人の考えなんて分かるわけないよ〜。自分とは全く違う存在なんだからさ･･･でも、そうやって受け入れようとしてくれてありがとう。」

そして、ミルフィーナは薔薇のような妖艶な笑みを浮かべた。
それを見てジャンの胸が高鳴ったのは秘密である。