第三十五話[苦しみを分かち合えたなら] ページ40
[ピーーーーーーーーーーー]がァァァァアアア!!!!』
はい放送事故←
太宰に向かって何て云ったかって?
ご想像にお任せします。ニコッ
「.......グスッ」←
『あ、泣いちゃった』
可愛い乙女か?この人は、
「あぁもうとにかく!」
『ごめんなさい乱歩さん.......
.......つい、』←
「『つい』って何!?」
分かったから黙っててくれよ太宰.......
"つい"って云ったら"つい"なの、分かって?
『それは兎も角、情報が必要ですねぇ。』
「その通りだ。
ところが僕は未だ依頼を受けていないのだ
名探偵いないねぇ困ったねぇ」
『』
【倉代Aは見た!】←
何の番組だよッ!
と盛大なツッコミを自分で入れつつ
乱歩さんが「いい事思いついたニマッ」と
言わんばかりの顔をするので
一応聞いてみることにした
『あのー、乱歩さん?真逆.......』
「其のつもりだけど?」
『人の心を易々と読まないで下さい』
この人本ッ当に異能力者なの?
最近よく疑問に思う。
___乱歩さんは実は
脳みその出来が化け物級なだけなのでは___
悶々と考えているうちに
若い警官が乱歩さんの餌食(?)になっていた
「じ、自分は杉本巡査です
殺された山際女史の後輩
___であります」
『(..今の間は...)』
それにしても.......
『60秒って.......』
私でも多分ギリギリだと思う
案の定指名された警官はあたふたしていた
「『なんか敦みたい/敦君みたいだね』」
太宰とのハモリによる攻撃
「2人とも酷い(;A;)」
【敦は20のダメージを受けた!】←
毎回思うけど↑何コレ
「そ、そういえば!そうだ....
山際先輩は政治家の汚職疑惑、
それにマフィアの活動を追っていました!」
「!」
マフィア.......
それを聞いた私はふと太宰の方を見た
『ッ!?』
私は心臓が止まったように驚いた
其の時の太宰は.......
余りに暗く、何処か哀しみを含んだ
酷く黒に染まった目をしていたからだ
『.......太宰?』
「なんだい?」
駄目だ、幾ら表情を和らげたところで
闇を含んだ目は変わらない
『.......何でもない。』
「.......」
私はこの苦しみを押し込みながら
警官の話に戻った
「そういえば!
"マフィアの報復の手口"に似た殺し方があった筈です!」
私も芥川の件で見た事がある
でもこの死体は
太宰も同じ事を思った様だ
ラッキーカラー
あずきいろ
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作者名:蒼花 | 作成日時:2019年5月23日 18時