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第十四話[或る爆弾] ページ17

国木田さんに連れられ
武装探偵社に来た私達は
思わずその光景に目を奪われた



「嫌だァ......
もう嫌だ.........」


爆弾魔の近くにいる人質に目がいく


『......人質は女子学生...』


その顔からは恐怖が滲み出ている


「全部お前等の所為だ......
[武装探偵社]が悪いンだ!


社長は何処だ 早く出せ!
でないと_____







爆弾で皆吹っ飛んで死ンじゃうよ!」



なんという事だ...
全く、何で
初日から巻き込まれないといけないんだよ...


『...ってかアンタ達なんかしたの?』


こうも犯人が恨み丸出しなら
過去に犯人は何かされたとしか思わない


「あちゃー」


「怨恨だ」


「怨恨?」


「ウチは色んな処から恨み買うからねえ」


『駄目でしょ』←


呆れながら私はもう一度犯人の周りを監察した


『ッ!.........太宰、
あの爆弾相当の代物だよ、
たぶん高性能爆薬(ハイエクスプロオシブ)だ。』


軽くこの探偵社事務室くらいは吹き飛ぶだろう


「そんな!じゃあどうするんです太宰さん!」


あーあぁ敦が焦り始めた


「爆弾に何か被せて爆風を抑える
って手もあるけど......
この状況じゃなぁ」


「どうする?」


何が"どうする?"だよ...


『そんなの人質の救出が先に決まってる。』


私は立ち上がった


「そうだね、国木田君!」


バッ


バッ


は?腕上げて何を...


【太宰と国木田はジャンケンを始めた!】


『ジャンケンかよッ!!!』


結局国木田さんが負けた


太宰の悪い顔...


仕方が無さそうに国木田さんは犯人に近づいた


「おい、落ち着け少年」


突然声をかけられた犯人は
驚いて爆弾のスイッチを突きつけてきた


「来るなァ!吹き飛ばすよ!」


『国木田さんッ!』


「知ってるぞアンタは国木田だ!
アンタもあの嫌味な[能力]とやらを
使うンだろ!?








妙な素振りをしたら皆道連れだ!」


拙い...


名前と異能力を知られてる...


『本当に何したのアンタ達...』


「さあ?まぁこれじゃあ社員の私が行っても
余計警戒されるだけか...



却説 どうしたものか」


太宰はそう云って私達の方を見る


おい待った、
また此奴何か悪い事考え始めたぞ...


ニヤァ


「『(`-д-;)』」

第十五話[垣間見える闇]→←第十三話「渾名の攻撃力」


ラッキーカラー

あずきいろ


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作者名:蒼花 | 作成日時:2019年5月23日 18時

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