成長 ページ6
数日後、早い段階で碧也くんからの手紙がまた返ってきた。
私も正直こんなに早く帰ってくるとは思わなかった。
そして、自分の文章力のなさを痛感した。
私は何日もかかったのにこの子は数日で…。
と考えながら手紙を読んでいると、どうやら国語が苦手だということは思っきりわかられていたようで、読書をする時に大切なことを沢山書かれていて、私は目がとても痛くなった。
ただ、何故か次の日から実践しようと思って、高校の読書の時間に毎日してみた。
六海:そういえば、真望最近変わったよなぁ…
真望:え?何が?
奈苗:確かに。読書の時間いつも寝てるのに毎日起きてずっと読むようになったよねぇ…。
真望:そっ…それは…文通で色々と教えられたから…
とすごく気まずそうに私は言った。
なぜかと言うと、数日前の母のように彼氏かと疑われないためである。
奈苗:なにそれ凄い!私にも教えて欲しい!!
言いようのない馬鹿であった。
六海:それは確かにそう言えるけど、お前察せてないのか?
いーや察しなくていいです。お願いですから…。
と内心思っていると六海がそれに気づいてくれて言うのをやめた。
奈苗:え?なになに?何を察するの?
六海:なんでもねぇよばーか。
奈苗:馬鹿って言った方がバカだって知らないの?
六・真:お前じゃん。
奈苗:バカと天才は紙一重なのよ!
真望:そんなこと言ってないで早く次の時間の準備したら?もう時間になるよー。
と言って私は準備し終えていた教科書やノートをもって別教室へ移動する。
六海は奈苗に付き合って移動しているようである。
まぁ、あの二人もいずれ付き合うのかなとさえ考えられる。
そうなったら私は一人ぼっちだな…。
まぁ、そんなことは置いておいて、手紙に
読書をする時に大切なことを教えてくれてありがとう。
実践してみたら続けられるようになったよ。
どうしてそんなこと知ってるの?
と書いてみた。
さぁて、どう返されることやら。
私はまた学校終わりにそれを投函ポストに入れた。
次は珍しいことに送れてまだ返事が返ってきていない。
忙しいんだろうか?
それとも、何かあったんだろうか?
とても碧也くんのことが心配でたまらない。
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作者名:リリア | 作成日時:2019年6月15日 22時