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変化と月の移ろい ページ11

真望:これで全部かな…

私は碧也くんから貰った手紙を全てだしもう一度読むことにした。
その中には難しい漢字や習ったことのない語句が出てきていて、私はその度にパソコンやスマホで意味や読み方を調べた。
そして、次の時の手紙には。

ねぇ、碧也くんっていつもどんな本を読んでいるの?
難しい漢字や語句ばかり書いているからきっと私が読んでいるラノベみたいな小説じゃないなって思ったんだけど…。

と書いた。次の日その返事には、

僕はラノベみたいな小説は全く読みません。僕が尊敬しているのは夏目漱石さんと江戸川乱歩さんでそこら辺の本を読んでいます。他には昔の海外の文豪を参考にしてみるといいですよ。
まぁ、あなたならきっと目眩がするほど多い文字の量ですが…。
覚悟があるならそれで勉強してみては?

と書かれていて、早速夏目漱石の「坊ちゃん」と「吾輩は猫である」を借りてきた。それ以外にも沢山の小説が収められていたが、確かに碧也くんの言う通り目眩がするほど文字の量が多い…。
だけれど、身につくようなことは結構あった。その2冊を1ヶ月かけて読み終えると、次の週から変化が出始めた。
国語の時間の小説で登場人物の気持ちなどが分かるようになってきたのだ。
流石に私もこれに気づいた時は驚きで、
クラスメイトにも驚かれたが、そこから少しずつ点数が良くなっていった。
だが、そこで自惚(うぬぼ)れてはいけないと思い、碧也くんに言われた通り、江戸川乱歩さんの本や海外の文豪たちの本も借りて読んでみた。それを全て読み終えるのには何ヶ月と何日かかっただろうか。
気づいたら6月近くまでになっていた。
学祭の準備も同時にしていたせいかもしれない。
すると、琉美音ちゃんの家から電話がかかってきたようだった。

母:はい、もしもし。咲璃ですが…えっ!?桜葉さん!?えぇ…あ、はい。娘に…あいえ、でも、どうして桜葉さんがうちの娘のことを知って…あぁ、はい、そうなんですか…分かりました。こちらも娘に代わらさせていただきますー。
…真望ー!ちょっと真望!来なさい!

怒られるのだろうか?単なる友達なのだが…

真望:なぁにお母さん…。

母:あんた!どうやって桜葉さんの所の娘さんと友達になったの!

真望:怒こってる?

母:怒ってるわけないじゃない!むしろ凄いわよ!

富豪と天才とマセ男子→←間違い



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作者名:リリア | 作成日時:2019年6月15日 22時

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