【あんスタ】毒蛇さんと天使ちゃん。【七種茨】

19.軽く修羅場になりそうだね。 ページ22

『ひよりん隊長、標的(ターゲット)が動きました。それから、そいつに話しかけようとしてる女が一人』←

「女の特徴及び持ち物は確認できる？」

『高校生と思われる制服に、巻き髪の金髪。おそらくいいとこのお嬢様でしょう。持ち物は…ここからは確認できません』

「おい」

「OK。じゃあそのまま見ていてね。ぼくは盗聴器を仕掛けてくるね」←

『了解』

「おい」

『何です』

「何してんすか」

『スパイごっこ』←

「え」

『楽しくはないから憂さ晴らしに』←

「多分言葉の意味間違えてますよ」

『ですよね』←

「《こちら日和。ジュンくん、紗蘭、聞こえるね？》」

『はい。ひよりん隊長、盗聴器は大丈夫ですか』

「《もちろんだよ。今からそっちに戻るからね》」

『お待ちしております』

「ただいま」←

『早いですねさすが隊長』

「もっと褒めてくれても良いね！」

「はいはい」

「じゃあ、盗聴器をつなぐね。」

『はあい』

《あ、茨くん。来てくれてありがとぉ》

《いえいえ、それで…どのようなご用件で？》

《うん。…あのねぇ、私ぃ、茨くんのことが好きだからぁ、付き合ってぇ？》

「うっわ」

『えー…これは引く』←

「うん、これは紗蘭ちゃんには勝てないね」

「おひいさん、行きます？」

「どうする、紗蘭ちゃ…ありゃ」

「追いかけますか」

『…あの！』

「…紗蘭、さん？」

「なぁに、茨くんの知り合いなのぉ？」

「ええ、まあそんなところです」

『…どうも、茨くんの知り合い改め彼女です』

「え」←

『あれ、何か不都合でもあった？』←

「いえ…」

「何よいきなりぃ。茨くんが困ってるからぁ、やめなさいよぉ！」

「ぼくから言わせれば、君の方こそ茨くんを困らせていると思うね！」

「ちょっとおひいさんそれは…」

「何よぉ！私は茨くんのことならなんでも知ってるんだからぁ！」

『なんかいきなり話飛んだぞ大丈夫かこいつ』←

「…ちょっと、よろしいでしょうか」

「どぉしたのぉ？」

『…怒ってる』

「そうっすね」

「もうぼくは知らないからね」←

『んな無責任な…』←

「いくつか言いたいことがあります。まず一つ目。」

『目が笑ってねぇぞこいつ』

「紗蘭さん、ジュン、日和殿下。何故後をつけるような真似(ストーカーまがいのこと)をしていたのですか」

20.大変なことになったね。→←18.5.番外編＊11/14

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