28 ページ29
◇
ヒロイン2とエースが鏡の間にやってくると、中の鏡の前にはデュースとユウが立っていた。
「お前たち遅いぞ」
「あっ、ヒロイン2ちゃんにグリムを預けたままだったね。ごめんね、もらうよ」
「ふな……? ハッ! な、なんだぁ? オレ様は一体なにを……」
ヒロイン2が腕に抱いていたグリムをユウが抱えると、揺れで気絶していたグリムが目を覚ました。
どうやら先程までの記憶しかないようで「どうしてこんなところにいるんだゾ!?」とユウに説明を求めていたが、ユウはそれを無視していた。
『グリムおはよう。でも、気絶してた方が幸せだったかも』
「どういう意味なんだゾ? というか、爆発頭が背負ってるのはAか? なんでソイツ寝てるんだゾ?」
「お前が寝させたようなもんだからな。よいしょっと……さっさと行って魔法石取ってこようぜ」
エースは背中におぶったAをしっかり抱え直すと闇の鏡に向き合う。
「よし、全員準備はいいな。闇の鏡よ! 僕たちをドワーフ鉱山へ導きたまえ!」
『っ……!』
デュースが闇の鏡に向かって告げると鏡に波紋が現れ、その波紋は次第に大きくなり突然光を放ち、あまりの眩しさにヒロイン2は目を瞑る。
光が消え、ヒロイン2が目を開けると、そこは先程までいた鏡の間ではなかった。
◇
「ここがドワーフ鉱山……一昔前は魔法石の採掘で栄えたらしいが……」
『夜だからかな、とても不気味だね』
唯一の明かりは空から照らす月明かりのみ。
静寂の暗闇の中、どこからか吹いた冷たい空気が肌に触れる度に恐怖心を煽る。
「うぅ……なんか出そうなんだゾ……ユウ、オレ様のそばを離れるんじゃねぇんだゾ」
「はいはい」
「あ、奥の方に家がある。話聞きにいってみよーぜ」
この広い鉱山を無闇に歩き回るのは得策ではない。
ヒロイン2たちは住人がいることを期待してエースの見つけた家に向かった。
▶
17人がお気に入り
「ツイステ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ここ(プロフ) - 蘭さん» 蘭さんコメントありがとうございます!お友達との作品を面白いと言っていただけてとても嬉しいですっ^ ^これからも楽しんでいただけるように頑張ります(*^_^*) (2021年7月8日 8時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - やっぱり面白い!素敵な作品をありがとうございます!!他の作品と一緒に頑張ってくださいね! (2021年7月8日 0時) (レス) id: abaf78baee (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ここ | 作成日時:2021年7月6日 14時