爆発〜犯罪者は知っている〜

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「アーヤ、何考えてんだよ。」



そう言って、若武に睨まれたの。


だから私はそっぽを向いた。



「…どこ向いてんのか知らねーけど、どんな事考えてるのかは想像付くからな！」



若武が怒り気味に言ったの。



「…立花、どんな事考えてんだ？

あれか？ 今日出た宿題の事か？」



忍に問われた。


確かに今日出た国語の宿題は難しくて、時間が掛かるものだったけれど、

解けない程のレベルでは無かった。



「今の国語の範囲、俺全然分からん。

俺は日本人だ。昔の中国の文章読んで何になるんだ？

と言うか、まず俺はあの文章が解読できない。

レ点だとか一・二点だとか、意味が分からん。」



私は少し考えて言ったの。



「確かに忍は日本人だけど、もしかしたら今後中国に行って中国人と話すかも知れないでしょ？

そんな時に漢詩が話の話題になるかもしれない。

自分と違う国の出身の人が、自分の国の事を知っててくれたら嬉しいものじゃない？

ほら、私達だって外国の人が日本の古文…『竹取物語』とか知っててくれてたら嬉しいでしょ？

私達から見て〈外国〉に当たる国の人達だって、その人達から見たら日本が〈外国〉なんだから。」



あれ？ なんか凄い話逸れたような気がする。



「…お前、IQどれくらいだ？」



へ？


突然言われてビックリした。



「えっと、測った事無いかな。」



「俺、お前の事尊敬する。」



あ。ありがとう。



「俺も。今の台詞感動した。」


「僕も。」


「姫は天才かも知れないね。」



忍、翼、小塚君、黒木君に褒められた。


えへへ。

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