爆発〜犯罪者は知っている〜

、 ページ13

「んじゃ、まずは…」



若武が言った。



「謎1だが、アーヤはその男の顔を覚えているか？」



特徴なら言えるかな。



「えっと、短い金髪で目付きが悪くて…三白眼みたいな感じだったと思う。

あとは眉毛がなくて、耳にピアスを付けてた…多分。」



曖昧だったから断言することは出来なかったの。


でも、翼が言ってくれたんだ。



「それだったら、俺、似顔絵位なら描けるかも。」



ほっ。良かった。



「じゃあ、謎1は美門に任せた。

似顔絵描き終わったらそれを黒木に見せて男の正体を調べろ。

謎2は小塚と俺。

謎3は七鬼と上杉。

アーヤは事件ノートをまとめて来る事。」



分かった。



「謎が解けたら至急俺に連絡する事。

解けなくても進展があったら至急俺に連絡するか集合かけろ！

分かったか！」



いつもにも増して若武の口調が激しかったの。


はて？


首を傾げていたら、黒木君が耳打ちしてくれた。



「若武はね、焦ってるんだよ。

またいつもみたいに警察に手柄を横取りされたくないんだろ。」



へぇ。


まあ、確かに私達はいつもその手柄を惜しい所で警察に奪われてる。


だから私達は警察をライバル視してるんだ。


私達と言うか、殆ど若武が。


勿論、勝手に。



ああ、いとをかし。

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