・ FUTURE ０４５ ページ48
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・Aside
富澤｢すみません、でした｣
蚊の鳴くような声に私達3人は目を合わせる。
好きな人が目の前にいるのに触れることさえ、微笑み掛けることさえすることが苦しい今の彼女に、なんて言葉をかけるのが正解なのだろうか。
緋山｢……いえ、面会控えていただくように伝えましょうか？｣
スルリ、とまるでそんな音を奏でるように流れた未知さんの涙。
目線の先にあるのは真っ白な天井だけれども、きっと彼女の瞳の中には彼と過ごした幸せな日々が流れているのであろう。
富澤｢……本当は、来てくれてすごく嬉しかった。｣
緋山｢それなら、｣
富澤｢ダメよ｣
素直に言ったと思ったら緋山の言葉を遮りそう言う未知さんは涙の溜まる瞳を閉じて自嘲気味に笑った。
緋山｢…？どうしてですか？｣
富澤｢彼、────────やっぱり結婚しようって言ったの。｣
ああもう、どうしてこの世界はこれほどまでに残酷なのだろうか。
こんなにも幸せなプロポーズなのに現実は悲しくて。
───────────残酷すぎる
苦しくなって泣きそうになってしまった。
──────ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ､ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ､
ちょうど私の携帯にかかってきた電話によってその話は途絶えてしまった。
『……ごめんなさい、行ってくる。』
胸元から取り出したスマホを耳に当てれば誰かが暴れる音と、それを静止する横峯の声が聞こえた。
藍沢“雪村さんがまた暴れてる、すぐ来てくれ”
短的に言って切れたその言葉に頷く暇もなくその場から背を向けて走った。
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彩 - lifesaving完結おめでとうございます。このシリーズが好きなので、ファースト、セカンドと読んでみたいです。 (2018年9月8日 8時) (
レス) id: ed5c94d402 (このIDを非表示/違反報告)
ＥＹ - 面白くて、いつも見てます！応援してます。 (2018年9月5日 17時) (レス) id: b0e80ae05c (このIDを非表示/違反報告)
ムギ - いつも、見てます。 更新頑張ってください。 (2018年9月2日 11時) (レス) id: f2953c6db2 (このIDを非表示/違反報告)
nogi_yw_46(プロフ) - 更新待ってます。 (2018年8月31日 17時) (レス) id: 15f45a167f (このIDを非表示/違反報告)
佐藤勝利LOVE(プロフ) - 最初から何度も読ませていただきました。 これからも頑張ってくださいね！ (2018年8月28日 15時) (レス) id: 9db5a86e99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラベン
| 作成日時：2018年8月22日 15時
