Lies and tears 3

Lies and tears ページ4

さすが、学校。








どんなに重たい荷物を持っていても座席に座らせてくれない。







私としてはとんだ迷惑。









電車に揺られ揺られ、、、









北「おもっ、、、」



貴「私もです、、、」








私からしたらもう地獄。









なんなんだ、、、。








目の前に座っている女の人の香水がぷんぷんしている。





横に座ってるのは酔っ払い。









朝方だからか変な人しか居ない。









夏なのに、朝だからか涼しい。








少し開いている電車の窓。









フワッ、、、









夏に相応しくない爽やかな風。









貴「あ、、、」





北「ん？」









貴「なんか、、、春の匂いがした。」



北「ふふ、、何それ。」「てか、いつもタメ語で喋ってよ、、」




貴「分かったよ。」









皆んなには分からないか。









置いてけぼりにされた春の匂い。









藤「あ、、、春だ、、」






貴「え、、、」






北「、、、。」








少し遠くに居た藤ヶ谷先輩からも私と同じことを言った。









藤ヶ谷先輩、、、。









北「なぁ、、」




貴「何？」







振り返ると私の目をとらえた。








いつになく真剣な顔の宏光。









、






、







、







、








、








、









、






北「お前は何処にも行くなよ。」

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