息をする理由に答えたい【名探偵コナン】

7話 ページ8

その妨害電波が今なんの関係があるのだろうか、
そんな疑問を隠さず顔に出すAに松田は笑みを零した。













「犯人が遠隔スイッチを押したのは俺があの現場に着いてすぐだったらしい。
なのにタイマーが動き出したのは俺がお前らの元に辿り着いてしばらくしてからだ。｣













私の妨害電波があったから爆弾のリモコンの電波が届かなかったってこと？













「それに、今回俺やハギが生きてるのは、ささやかながらも俺が持ってたあの盾が役に立ったんだと。
それにあの爆弾の主の火薬部分はハギが先にバラしちまってたから、元々の威力より少し弱くなってたんだ。｣















一息置いて、何故か得意げに続けた。














「わかるか？
お前があの日あの場所に居て妨害電波が爆弾の復活を遅らせたお陰で、ハギは爆弾を途中までバラして威力を弱めれた、盾を持った俺がお前らの元に辿り着けた。
それに、他の奴に聞いたんだが、あいつAが現れる前呑気に煙草吸ってやがったんだってな。
つまり、Aがあの場にいなかったら、解体も俺の盾も間に合わず、…ハギは間違いなく吹っ飛んでただろうよ。」



















『……そっか、でもたまたま偶然が(「それに俺も…、あいつの作業の邪魔をした。」
















拳を震わせてそういう松田にそれ以上は何も返せなかった。

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