18話 ページ18
そんなことを思い出していた。
『そりゃあマイキー君目指してたからねっ』
殴りかかってきた腕を掴み顎を狙って蹴りあげた。
決まった、と思ったのに八重歯を見せながら直ぐにこちらに向き直る圭介。
ヤバいと思い反射的に腕を離し距離をとったので、圭介の足が少し服をかすった程度で済んだ。
あっぶねぇ、顎蹴られても平然としやがってどんな身体してんだよ!
内心悪態を着く。
「成長したなぁA」
『これでも大将なんで!』
(⚠空手の女子団体戦で最後に戦う人のこと)
全力で避ける私に、攻撃を全て防御する圭介でラチがあかなかった。
だから必殺技として最近練習中の胴回し回転蹴りをしようとしたけど、勢いが足りなくて逆に押さえつけられてしまった。
空中で自由が効かないとはいえ、
蹴りを受けつつそれごと押さえつけるなんてどんな力してんだよクソ!
「…俺の勝ちだな」
不敵に笑い私を見下ろす圭介に悔しさで顔を歪めた。
『くっそ!負けた!!脚力つける!走ってくる!!オフクロ泣かすようなことにはすんなよ!バカ兄貴!!!』
言い逃げした。
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作者名:らいあ | 作成日時:2021年10月18日 17時