目覚め ページ31
ゆっくりと目を開ければ
日の光が差すベッドで寝ていた
起き上がれば少し痛む腕に苦笑いを溢して、ベッドから降りる
そうすれば何やら慌てた様子で用意をするクルーウェル先生が
貴「えっと‥、おはようございます」
そう声をかければピク、と肩を跳ねさせた後勢い良く振り返った
少しだけ目を見開いて、柔らかい表情になったかと思えば
ク「寝過ぎだ」
貴「ごめんなさい」
小さく笑ってそう言うと、また慌てた様子で準備を始める
そんな先生の手元を後ろから覗き込みながら、声をかけた
貴「何かあったんですか？」
ク「ああ、‥まあ、」
貴「？」
「キングスカラーがオーバーブロットした」
真っ白になった
先生の制止の声も聞かずに、保健室を飛び出る
今日はマジフト大会なのかやけに人が多い、大人やカメラ
そんな中で寮生たちががやがやと騒いでいるサバナクローのマジフト場に行けば姿を変えたレオナ様がそこにはいた
はあはあ、と息を切らしながらレオナ様に近づこうとすれば、俺がグラウンドに入るよりも前に
監督生、そう呼ばれる彼女がレオナ様に歩み寄る
そうすれば二人で気を失って、その場に倒れた
どうして？
嫌な音を立てる心
ク「は、っは‥、、病み上がりでそんな走るやつがあるか！」
追い付いた先生は俺を叱る
その頃にはもう監督生は目を覚まして、倒れたレオナ様を抱き締めて
俺も抱き締めたことなんてないのに
その腕に倒れたレオナ様を抱えたままレオナ様の頭を撫でて
俺なんて自ら触れたことも無いのに
ゆっくりと目を開けたレオナ様
ぐしゃり、何かを踏みつけられた音がした
俺じゃ助けられなかったんだ
もう護衛でもないけど
ピクピク、と動く手は止まらない
牙が唇に刺さって血の味がする
目覚めたレオナ様を囲んで、嬉しそうに騒いで
人の隙間から見える監督生とレオナ様
魔力もこの世界の知識もなくて、レオナ様の何も知らない女の子に俺は負けたのか
俺じゃ出来ないことを全てこなしていくのか
どうせ、人間でもなければ獣人でもない俺なんて何も出来やしない
誰かが求める人になれることもない
大切な人を守ることも
握った手から垂れる血の匂いは、なんだか酷く心地が良い
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ただのD判定の人。(プロフ) - あ、ごめんなさい！色々と間違ってました！下のコメ忘れてください！((え (2020年8月19日 18時) (
レス) id: ba2d48fc22 (このIDを非表示/違反報告)
ただのD判定の人。(プロフ) - なんか表示されてるのが名前になってます... (2020年8月19日 18時) (レス) id: ba2d48fc22 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるこ氏(プロフ) - 大好きです、、久々に泣きました、笑この作品を作ってくださりありがとうございます、、！この作品に出会えてよかったです、！頑張ってくださいね、応援してます！( ^ω^ ) (2020年8月19日 4時) (レス) id: f3351ce51f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこ
| 作成日時：2020年8月3日 17時
