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別時間軸20・繋いでいく ページ10

敦目線
 この話に、誰が悪いとか無いと思った僕はこう言った。
「だったら、かなえさんとメルさんの想いをAさんが繋いでいけばいいんですよ!そうしたら、忘れることは無い。ですよね、国木田さん!」
「?…嗚呼、そうだな。Aがこの先も繋いでいけばいい。その二人も、それを望んでいるだろう。魔法少女も、全てを救えるスーパーヒーローじゃない。俺も何度も失敗してきた。……どれだけ守っても、この手からこぼれ落ちることだってある。これ以上、こぼれ落ちんようにしたらいいだけだ。」
Aさんは国木田さんの話を静かに聞いていた。
この先も、今、この瞬間も誰かがどこかで魔法少女になっているらしい。
そして、それと同時にどこかで魔女になる魔法少女も居る。
そして、僕はある結論に至った。
Aさんの魔法が見た事のある魔女を操れるのは、「繋ぐ」という意味なのでは、と。
未来に繋いでいくから、魔女を操れるのではないか。
「確かに、Aさんの魔法は傍から見たら不思議なものかもしれません。……でも、それって、未来に繋いでいく、という意味なんじゃないかなって僕は思います。望まない異能で苦しむ人も見てきました。Aさんが、その魔法を欲しいと思ったか分からないですけど、きっと、未来に繋いでいくためだって僕は思います。」
「虎の野郎の言う通りだな。未来に繋いでいくための魔法……か。」

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作者名:柚希 | 作成日時:2023年8月24日 14時

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