別時間軸18・過去の話 ページ8
私にはある過去がある。
神浜市立大 附属学校に行く前は、栄総合学園に通っていた。
そこで、楽器を通じて知り合った人がいる。
雪野かなえという人物だ。
口数が少なく、クールな印象を与えた彼女は楽器が上手だった。
後に、かなえも魔法少女だと知り共に魔女狩りを行うようになった。
「……A、強くなった。」
「かなえもだよ。私なんてドラムもまだまだだし、魔法も上手く使えないから、かなえが羨ましいなぁ…」
「…ドラム、上手いと思う。曲の途中でアレンジ入れられるのはなかなかできない。」
ストレートに褒められ、私は思わず下を向く。
「……かなえが、言うならそうなのかもね。」
ある日の事だった。
私は補習を受けていて、ほかの街から流れてきた魔女を倒しに行くことが出来なかった。
かなえにはメールで『ごめんね、行けなくて。』と送った。
この時の私はまだ、かなえからメッセージが来ないことも、既読がつかなくなることも知らなかった。
やけに返信が遅い、そう思った私はかなえに電話をかけた。
そこで聞いたのは、かなえのソウルジェムが砕けた、ということだった。
やちよさんが言うには、ソウルジェムが砕ければ魔法少女はタヒぬ、ということだった。
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作者名:柚希 | 作成日時:2023年8月24日 14時