十人長と魔法少女。2 (ページ5)

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別時間軸15･ボーリングページ5

敦目線
　色々買い終わり、僕たちは神浜のボーリング場に向かった。
入口には見慣れた人達が居た。
｢はらりーん！たっちー！おまたせっ！聞いてよ、あつぴったらスキンケアやらないって言うから見繕っちゃった！｣
｢あはは……。ありがとう、ひめなちゃん……。｣
｢いーの！さっ！ボーリングで仲深めよっ！｣
受付を済ませると、僕たちは自分たちのレーンに行った。
｢虎の野郎も大変だな……。｣
｢いえ……でも、ひめなちゃんは悪い子じゃないって思います。なんだろう、純粋っていうか……｣
立原さんは頷くと、こう続けた。
｢その中に狂気もあるけどな。まぁ、完全に悪いやつでは無いのは確かだよな｣
｢そうなんですか？……僕には分かりませんが。｣
｢ちょっと、たっちー！あつぴ！喋ってないで応援しなよ！｣
僕たちの話はひめなちゃんによって遮られた。
｢A、ストライク取っちまえ！｣
Aの投げたボールは見事命中してストライクを取った。
｢はらりん、まじ天才じゃね？サイコーなんだけど！この後どうする？ゲーセンいっちゃう？｣
実は、太宰さんにひめなちゃんを探偵社に連れてくるように言われている。
どうやって探偵社に誘導しようか悩んでいると、Aさんが口を開いた。
｢ひめな！このあと付き合って欲しいところあるんだけど……｣