十人長と魔法少女。2 (ページ3)

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別時間軸13･首領とキモチの石ページ3

芥川に連れてこられ、首領の部屋に入る。
「やぁ、待っていたよ。Aくん、立原くん。」
「例の石、持ってきました。ただ、外れないのでこのままって感じですが…」
私の腕に付けられたキモチの石を見た森さんは考えるようなポーズを取った。
「ううん……確かにこれは異能よりも上の存在だね……。」
「異能よりも上、といいますと？」
道造くんが首を傾げた。
確かに、異能の類であれば、太宰さんが無効化させることが出来るが、このキモチの石は無効化されなかった。
「太宰くんの言う通りだ。これは異能では説明がつかない。これを集め切ると、何かが起きるだろうね……。気をつけた方がいいのは確かだ。」
「Aに何か起きるって事っすか！？」
道造くんが焦った声を上げる。
「断言は出来ないけれどね。夏目先生のところにでも行って聞くか……詳しい人に聞くかした方がいいかもしれないね。」
私たちは一礼すると首領の部屋を後にした。
「話は終わったか。」
「一応ね。……探偵社に帰って、太宰さんにでも聞いてみるよ。」
私達は芥川と別れ、自宅に戻った。
「道造くん、ご飯どうする？」
「そうだな……。今から作ってたら遅くなるだろ？だから、デリバリーでいいだろ。」
そう言って、私はデリバリーアプリを開き、食事を注文した。
食べ終わってから、私はある人にメールをした。