剣を引き抜く ページ18
文ちゃんは剣を引き抜くために様々な策を試していた。
「A!あんたの魔法でどうにかならへん!?なんかこう…剣だけドカーン!!みたいな!」
「剣だけを破壊する…ってこと?さすがにそれは出来ないけど…。そうだ、剣に何か括りつけて引っこ抜くとか、は?ブラムさんが可哀想かな…」
私たちのやり取りを見ていたブラムさんが不思議そうに私たちを見ていた。
「娘たちよ。どうしてそこまでする?」
「探偵社は、私を救ってくれた。恩返しがしたいだけ。今生きてるのも、探偵社のおかげなの。この状況を何とかして、道造くんを探しに行かなきゃ行けないから…!」
文ちゃんはどこからか机を持ってきて、机の足とブラムさんの剣を結んだ。
「机だけ落とせば引っこ抜けるかもしれへん!!ものは試しや!!A!ブラちゃん抑えててな!」
私はブラムさんを抑え、文ちゃんが机を落とそうと必死に頑張る。
また、その時みことさんの声が聞こえた。
『そんな事しなくても、剣を壊しちゃえばいいんだよ。それか…黒幕を倒して、それで解除させるか…。
そうだ。
ただでさえ、吸血種で世界は混乱してると言うのに。
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作者名:柚希 | 作成日時:2023年8月24日 14時