別時間軸12・ひめなと芥川 ページ2
私は芥川のいるであろう場所に向かって歩いていた。
芥川は案外簡単に見つかった。
「芥川!やっと見つけた!」
「……人虎か。それから…そこにいる小娘たちは?」
「藍家ひめなだよっ!よろ〜★こっちははらりんで、こっちはたっちー!君は芥川龍之介でしょ?なら、りゅーくんって呼ぶねっ!」
芥川はひめなさんをジロジロと見る。
その後、ため息をついた。
「……知っていたか。その通り、僕は芥川龍之介。りゅーくんとは、なんのことだ?」
「えっ?芥川龍之介だから、りゅーくんだよ?」
「……巫山戯た名で呼ぶな。」
芥川は羅生門を展開し、ひめなさんに詰め寄った。
「芥川!やめろ!」
「……ふん。次はないと思え。」
ひめなさんは苦笑すると、黙り込んだ。
「ん?なになに、ヒコ君。……ふんふん。成程ね?はらりんの持ってるキモチの石をポートマフィアのボスに届けるために、りゅーくんに案内してもらえばいいんだね。おけまるっ!」
「……ヒコ君?」
芥川が首を傾げた。
「ヒコ君とは何者だ?」
「私チャンの彼ピだよ。私チャンの中にいる。あたおかだって思われるかもしれないけど、ヒコ君は私チャンの中にいるよ。」
芥川は何も言わずに背を向けて歩きだした。
「首領のところに行くんだろう。」
「あっ……じゃあ、僕はこれで!」
そう言って敦くんと別れた。
「私チャンはあつぴの買い物付き合うよ!」
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作者名:柚希 | 作成日時:2023年8月24日 14時