くらい、食らい、Cry【谷山紀章】 (ページ48)

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▽ ページ48

浪川「え、もっと話聞きたい」

森久保「それは俺も思った！
あれほど"付き合うなんて恐縮"って言ってたAちゃんが、
付き合った理由を知りたい」

達央「俺は、俺に振り向いてほしい」

紀章「ふざけんな」

A「100%有り得ない」

森久保「この後、飲みに行くのはどう？」

紀章「わりぃけど、俺とAはパスで」

肩を掴まれ引き寄せられる
腕の中にスッポリのこの状況…
"何で、良いじゃん～"と騒ぎ始める浪川さんに、
紀章さんは"今度にしよ、今度"と言うだけだった

達央「はっきり言ったらどうです？
"盗られるのが嫌だ"って」

A「え、僕紀章さん以外に惚れるつもりないですけど」

思ったことを吐き捨てれば、何かが可笑しかったのか、
誰も反応してくれない
それどころか、紀章さんが掴んでいた僕の肩に込められた力は、
緩まった

A「…何か変なことでも？？？」

森久保「Aちゃんって、天然…？」

浪川「………俺もそう思う、こういう時だけ」

達央「どっか抜けてるの間違いでしょ」

いや、ディスられたんだけど！！！？！((
何もして無くない！！？！((((

紀章「…とりあえず、今日は無理
家に帰ってとことんAを可愛がるから」

A「いや、どうしてそうなった…！？」

紀章さんは僕を連れては、
既に出入り口を潜り抜けようと歩き始め、
それに抵抗できず、じたばたをしていると、
先輩たちに手を振られた

…この後、めちゃくちゃ可愛がられたのは言うまでもない
恥ずかしすぎた((