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紀章「だって、一人称"俺"だったし、
声、低いし…
身長、まあまああるし、
第一、胸がねぇだろ!」


「あぁ、胸がなくて悪かったですね!!!!」


怜音は胸がないのがコンプレックスだ
明らかに怒ってる


「俺だって好きで胸ない訳じゃねぇよ!!!」


「怜音、落ち着きなって」


「声低いのだって、変声期が来たせいだし…!!!!」


「うん、逆に私は来なかったけどね
身長もないし…」


何、兄妹して自滅?
めんどくさいからヤメテ((


下野「え、じゃあ…
つまり、那緒さんが男で
怜音さんが女ってこと………?」



A「そゆことです」


「私も最初は見間違えたもん〜」



A「僕は何となくわかったよ
悪いけど、怜音は何となく僕に似てたし、
那緒に関しては似たような先輩を知ってるからさ」


微妙に残る記憶の欠片
…多分、忘れてしまうのだけど


A「だから、僕は紀章さんの言ってる意味がわからなかったけど、
理解できた」


「じゃあ、その調子で本題に入ってって
もうこれ以上巻き込まないで」


A「え、いつ巻き込んだ」


「まず、Aが居候始めた時点で巻き込み事故でしょ?
まぁ、ほぼ朝と夜はAの手作りご飯だから、
寧ろありがたかったけど…!」


A「あ、なんかごめんなさい…」


「まあ?
翌日に呼び出されたりもしましたし???
…誰とは言わないけど」


いや、丸判りだろ…



「さてと…」


立ち上がった由佳に釣られ、
目線が上へと行く


「じゃ、皆でコンビニ行ってくるから帰って来る間に仲直りしててね
してなかったら、精神的苦痛罪で処罰するからよろしく」



いや、処罰できません(((


由佳はしもんぬ先輩も連れて行くらしく、
話し始めた


「えー、私女神といる〜」


駄々こね始める那緒に怜音が"三十路過ぎた奴が駄々こねるな、キモイ"と言えば、
喧嘩が始まる
そんな兄妹の首根っこを持っては退散して行った由佳



……いや、



A「何分で帰ってくるつもり…」




問題はそこなのに、肝心なことを言わないんだよ
本当、なんなんだ



ここからのコンビニの往復時間と大凡の滞在時間を計算していると、
"あのさ"と声をかけられる


あの日から、約1カ月…
最初の頃、目の前の現実から逃げていた

それじゃ、ダメなんだ………!
今日こそ、僕はちゃんと向き合うんだ

▽*Kishow Side→←▽



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作者名:奏人(タクト) | 作者ホームページ:https://twitter.com/Takuto_Se  
作成日時:2019年9月17日 22時

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