検索窓
今日:2 hit、昨日:6 hit、合計:38,175 hit

▽*Yuka Side ページ40

全オーディションが終わり、
受けにきていた人たちは帰ったり、
その場で知り合いに会ったのか、
立ち話をしていた

きっと、誰もこの2人の間で起きていることを
何も知らないだろう
……誰もが”演技じゃない”と思わないだろう
それにしても、何に対してAは怒っていたのだろうか


そう考えていた時、
Aは静かに言った
___________”謝れ”と


それに対して、
”馬鹿にされたのが、由佳だったからそう言うんだろ”
と彼は言った


A「うん、そうかもね
だって、独りは怖いから
隣にいて欲しいんだろうね、これからも」


そう言ったAの怒りは
治まっているようには思えない
それに、これ以上何かをやれば、
他の人たちもそれを見ては騒ぎになりそうだ




A「俺を馬鹿にしたじゃん?
……別に、そんなことはどうでも良いんだよ
たかが俺に対しての暴言なんて

でも、解せないよね
学校からずっと今まで頑張り続けている由佳を
馬鹿にするなんてさ
努力をした人のことを馬鹿にしてさ」


「…ッんなの、お前はどうなんだよ」


A「俺が馬鹿にしたって、
由佳は真意を知ってるから」


………うん、知っているよ
馬鹿にしている時のこと
本心で言っている時もあるけど、
それは私がお馬鹿な言動をするから、
素直じゃない相棒ならではの救出ルート


「だからって、馬鹿にしているのは事実だろ」



A「じゃあさ、赤の他人に馬鹿にされたら
お前は許せるか?
自信満々の自画自賛型である
典型的なナルシスト野郎は、
それを許す気になれるか?
築いてきたものが違うだろ、俺とお前じゃ
たかが2年の付き合い…
挙句、ほぼ会話無し
お前と由佳の間に何も無いんだよ

謝れ、クズ野郎________」


「A、もう良いよ」



確かに、こいつとの間に何もない
馬鹿にされるのは”当たり前”のような感覚で、
正直言えば、どうだって良い
でも、確かにAの言うことには一理ある

間に何もないのに、言われるのは腹立つ
………でも、それよりも__________



「Aの髪を掴んだことに対して、怒りたい
絶対、髪の毛抜けたでしょ
穢らわしい手でAを触らないでくれない?

あ、馬鹿にしたことはムカついてるから安心して
あと、謝らなくて良いから
ちょ〜うざい」


A「こいつが首を垂らして
三つ指を立てた挙句に、
由佳の前にひれ伏すまでは、許す気ないんだけど…」


「やだよ、気持ち悪い」


A「それもそうだ」

▼*Yuka Side→←▼*Yuka Side



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (21 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
142人がお気に入り
設定タグ:谷山紀章 , KISHOW , 男性声優
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:奏人(タクト) | 作者ホームページ:https://twitter.com/Takuto_Se  
作成日時:2019年9月17日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。