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A「由佳が特殊なだけ」


紀章「んー、何となくだけど変わった子だもんね
…あ、飲んでいいからね」


A「いただきます…」


カフェオレを一口飲めば、温かくてポカポカする


色々考えすぎて、頭がぐっちゃぐちゃだ
帰ったら返事をしなくちゃいけない
…今すぐ、消え去りたい


紀章「俺たちのことかぁ…
ねぇ、A
俺、自惚れてもいいかな
さっきのさ、めっちゃ嬉しかった
…"かも"は余計だったけどさ」


優しい笑顔が向けられ、
何故か悲しい気持ちが溢れ始める


紀章「ちょっ、ここで泣くなよ
俺が泣かしたみたいじゃん」


A「…だって、紀章さんが虐めるから」


紀章「何処がだよ…!」


"でも、啼かせたいかな"なんて、
意地悪な顔でいうものだから、
思わず身体の隅から隅まで強張っていくのがわかった


"意地悪"と言えば、
"そりゃ、好きな子は虐めたくなるからね"と決め台詞を…


A「………紀章さんはさ、
僕が雑誌で"公表したい"って言ったら許してくれる?
…前、公表することを拒否ったのに」


返事が怖くなった
自然と視線が下がっていく中、
"顏、上げろ"と言われる


紀章「さっきも言ったけど、
俺は責めたい訳じゃないよ?
寧ろ、"公表していいの"って感じ
あんなに嫌ってたじゃん、Aさ
…"公表していい"ってなったら、
俺、色んな場所でAのこと自慢できるじゃん
しっかりと、"俺の彼女だ"って言えるし
俺は良いことだらけだけど?

Aだってさ、俺のこと"彼氏だ"って公言できるし
それなら、お互いに安心しない?
もう、"とられるんじゃないか"って怯えなくて済むんだよ?」


好きな音がスッと心の中に入ってくる
心地が良い…
僕を安心させてくれたその音は、
本当に手放したくなくて………

思いが、絶え間なく溢れる________________


紀章「え、大丈夫?
気持ち悪い?」


A「違う…」


思わず、テーブルに顔を伏せる
自分でも、わかる
…きっと、林檎みたいに顔が真っ赤だ


紀章「………俺は、初めて会った時からAしか見えてないよ
俺は、Aが良いから一緒にいる」


絶え間なく、僕は、


________この人が好きだ

▽*Kishow Side→←▽



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作者名:奏人(タクト) | 作者ホームページ:https://twitter.com/Takuto_Se  
作成日時:2019年9月17日 22時

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