マリオネットの本心3【谷山紀章】 (ページ40)

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第138話ページ40

＿＿初めて、戻した

戻した瞬間に、
何がなんだから分からんくなって、
口内の酸の刺激で戻したことを理解した

戻してからすぐにご飯を食べる気分にもなれなく、
とりあえず、仕事の時間もあって、
そっちを優先した
………勿論、レコーディング中に
お腹鳴ってましたよ()

目の前に広がったご飯
…と、その匂いに、十分、
満腹中枢が刺激される

A「お腹、いっぱいなんだけど」

紀章「いや、まだ食ってないだろ」

由佳「いっぱい食べる君が好きー」

A「いや、由佳の食べる姿の方が好き」

由佳「やだ、恋に落ちちゃう」

紀章「俺は、何を見せられてんだよ…！」

由佳「さっきのお返しですよー」

何と言うか、繰り返し煽る2人が面白おかしい
とりあえず、スプーンを持って、
ドリアに入刀する

より一層、煙が湧き上がり、
このドリアの熱さを物語っている

息を吹きかけては、
ゆっくりと口の中に放り込む

………、

A「舌、火傷したんだけど
萎え」

由佳「えー、普通に食べればいいじゃーん」

そう言った由佳は、
自分の持っていたスプーンでドリアをすくって、
口の中へと入れた

紀章さんは事の成り行きを見守っているけど、
僕に至っては大体読める

由佳「………………最高に火傷した」

A「ほら、やっぱりね」

紀章「A見て学べよw」

由佳「え、熱すぎだって！
紀章さんも食べればわかりますよ！！！」

紀章「誰が自ら進んで火傷なんかするかっ！」

と、言いつつ、
ドリアをすくってフーフーしてましたよ

A「可愛すぎですか」

紀章「それ、そのまま返す」

はふはふしながら紀章さんもドリアを食べた
″あっついねぇ″なんて零して…