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第137話*Kishow Side ページ39

次の日。



由佳「あのAつんがねぇ…
自分が墓穴を掘ったにせよ、そこまで喋るんですね
まぁ、信用しているんでしょうけど

あー、短編小説作れそ」


紀章「めっちゃ、楽しんでない???」


由佳「Noと言ったら、嘘にはなりますけどね
…Aにとっては、必要な一歩だったと思いますし」


現場に早く着いた俺だったものの、
丁度よく、同じ仕事の入っていた伊月ちゃんも早く着いていたらしい
昨日の妙な雰囲気共々の謝罪____とは言っても、
謝ってはないが、
無事、解決したことを話せば、
"見てて危なっかしい"と言われてしまった


A「何の話、してん…?」


急にAが伊月ちゃんの肩へと顔を乗せるものだから、
"気配を消すな"と怒っていた


A「………気配、消した覚えないけどなぁ」


近くにあった自販機に、千円札を吸い込ませては、
温かい珈琲とコーンポタージュ、キャラメルラテを順番に押しては、
俺たちの目の前に出した


A「外、寒いし…
良かったら」


紀章「ん、ありがと」


由佳「目の前でいちゃつくなし」


A「え、要らない???」


由佳「…、何でもない」


一気に黙った伊月ちゃんを内心、笑いつつ、
Aに"ここで仕事だったの?"と聞こうと思ったら、
顔色が悪いような気がした

今朝は、Aが断然に早くて、
顏すら合わせてない


紀章「ご飯、食べた?」


A「………どっちかって言うと、戻しました」


目を逸らしたA
伊月ちゃんは"え、どうしたの"とツッコんだ


A「いやさ、朝起きた瞬間から調子悪くて、
ご飯食べる元気もなく、とりあえず準備してたら込み上げてきちゃって…
初めてだったから、ビックリしちゃって、
とりあえず、後片づけは済ませて仕事に来たって感じ
………実質、このコンポタくんが今日の朝ご飯」


缶を振っては、怠げに微笑んだ


紀章「いや、ちゃんと飯食え」


由佳「ヘラヘラしてる場合じゃないでしょ
確か、現場入りまで2時間近くはありますよね…?」


紀章「んー、と…
うん、あるある」



「「…………、」」


紀章「よし、飯行こ
俺の奢り」


自分の鞄を持っては、
Aを抱き寄せて移動し始める
後ろで"Aつんを放せ"と言われたものの、
無視をかまして、エレベーターのボタンを押した

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奏人(タクト)(プロフ) - FFZSKRsocO4pADaさん» コメントありがとうございます!とても励みになります! (2020年9月20日 22時) (レス) id: a7834a998d (このIDを非表示/違反報告)
FFZSKRsocO4pADa(プロフ) - 面白いです!続きが更新されるの待ってます。頑張ってください。 (2020年9月20日 22時) (レス) id: 91e5b79796 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:奏人(タクト) | 作者ホームページ:https://twitter.com/Takuto_Se  
作成日時:2020年7月25日 23時

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