マリオネットの本心3【谷山紀章】 (ページ21)

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第119話ページ21

森久保「良い匂いしてんねぇ～」

部屋に入って来たと同時に、
キッチンへと顔を覗かせた森さんとナミナミ

浪川「昨日ぶりw」

A「昨日の事思い出し笑いしてますよね…？
思い出し笑いする人って、変態だから」

森久保「会って早々、辛辣すぎるよ」

紀章「A～、」

A「あー、待って！」

ヘルプを呼ばれ、バタバタしていれば、
"そこそこなもの買ってきました～"なんて、
たっつんとしもんぬが言いながら入って来た

下野「俺が余計なことを言ったせいで、
こんなことになってゴメンね…」

A「いや、外で飲むより、
中の方が楽です、実際」

最初は、勿論、
外での打ち上げの話だった

外で飲むじゃん？
由佳の処理が大変じゃん？
知っている人がこのメンツを見た瞬間に、
"ユニライ"のメンツだってわかれば、
叩かれるかもしれないじゃん？僕が()

達央「今日こそ、5杯飲めよ！」

A「………誰か、何か言いました？」

紀章「何か幻聴聞こえたか？」

下野「唐揚げ楽しみにしてる！」

A「ちゃちゃっと作っちゃいますね」

達央「俺のこと無視かよ！？w」

結愛「手伝うことって…」

A「んー、じゃあ、
これ、切ってくれない？」

結愛「わかった」

A「紀章さんも、
キッチン立たなくて大丈夫ですよ？
花崎さん、手伝ってくれるみたいだから」

少しムッとして訴えかけてくる紀章さん

A「別に、何が起こったりはしないし、
後輩の役目だから」

紀章「俺は彼氏として手伝いたいんですー」

A「いや、意味わからんし
………てか、本当にちゃちゃっとやっちゃうし、
計画的にこの打ち上げ立てたの僕みたいなもんだし、
本当に、大丈夫」

そう言っては、キッチンから無理矢理退場をさせ、
花崎さんと一緒にキッチンに立っては、無言で作業をする
それとは打って変わって、リビングは大盛り上がりだ

結愛「あ、の………！」

A「なーに」

結愛「あ、えっと…」

A「普通で、今まで通りでいいよ
とって食ったりしないし…
今までのこと、怒ってないってなったら、
嘘にはなっちゃうけど、
"オトそう"って思っているなら、
僕だって全力で紀章さんにアピるし」

結愛「……………、可愛い人」

A「…はい？」

帰って来た返答が返答で、
豆鉄砲を食らった

色々話したものの、
彼女は僕より年下らしく、
敬語を遣おうとおうとするものだから、
"気にしないで"と僕は言い宥めた