マリオネットの本心3【谷山紀章】 (ページ17)

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第115話ページ17

紀章「…あれ、寝ちゃった？」

テーブルに額を付けては、
寝息を漏らす由佳

A「外でもなかなかのペースで飲んでますからねぇ」

由佳の肩を叩いては、声を掛けるものの、
起きる気配がない

A「酔っ払いが酔っ払いの介護しないといけないの、
解せないんですけど」

KENN「え、酔っぱらってるの？」

A「割と、酔ってます
頭がグワングワンきてるので」

浪川「え、そんなにお酒弱いの！？」

A「ここに来る前にも飲んでますからね…？」

由佳をゆっくりと丁寧にお姫様抱っこをすれば、
案の定、茶化しの声が入る

紀章「俺にもやって～w」

………彼氏から()

A「いや、何でですか！？」

"まったく、もう"と零しつつ、
自室に念のため敷いて置いた布団に寝かせては、
毛布を掛けた

戻ると、紀章さんは何食わぬ顔をして僕を手招きしていた
勿論、それに応じる訳で、
近くまで行っては、隣に座る

ふと手元に自分のマグカップがあって、
不思議に思っていれば、
紀章さんが手を伸ばした仕草で瞬時に反応すれば、
僕の缶を持っては勢いよく体の中へと流し込んだ

A「え、ちょっ、
他人の！」

紀章「無理しなくていいってーの！」

A「いやいや、最後まで責任もって飲みますよ」

紀章「そんなことしてたら、いつまで経っても飲み終わんねぇだろーがw」

A「そ、そんなことないもん！」

紀章「そもそもにおいて、Aにとって、
9%は高いだろ？」

A「た、高いけど…！」

紀章「だから、俺が代わりに飲む」

A「いや、理由になってないし！」

言い合いの応酬をしていれば、
KENNさんとナミナミに笑われる

何を言っても、僕の飲んでいたお酒を話してもらえなさそうなので、
諦めて、紀章さんが用意周到に用意していたソフトドリンクの入ったマグカップを飲む

電話越しでも2人の茶化し声が入っていたものの、
実際、由佳不在になった瞬間、
それがより一層、酷くなる

…それでも、楽しいから、
別にいいかな＿＿＿＿＿＿＿＿＿なんてね