マリオネットの本心3【谷山紀章】 (ページ13)

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第111話ページ13

＿＿＿＿＿＿………、

瀧田「…寝た？」

SHiN「寝ましたね………」

飯塚「寝たね…」

A「他人の膝で」

僕の一言で、笑いを堪え始める御三方

A「あんだけ飲んどいて、
巫山戯てますよね…？？？
足、崩せないんですけど」

…まぁ、正座は慣れてるから、
別に大したことは無いけどさっ

A「お疲れ様…」

髪を撫でてれば、
″案外、満更でもないよね″とツッコまれる

A「………まぁ、そうですね
自分自身で唯一誇れる点が、
臨機応変に対応することだと思ってるので
自分が出来る事だったら、
とことんサポートに付きたいとは思います
自分が許せる範囲にはなりますけど」

飯塚「前より随分と柔らかくなった」

テーブルを越えてやってきた手は、
僕の頭を優しく撫でた

飯塚「紀章に振り回されてるせいかなw」

瀧田「…確かに、振り回されてる感あるよね」

SHiN「でも、由佳ちゃんの可能性もありません？」

瀧田「それ言っちゃうと、俺たちも該当してきちゃうでしょw」

SHiN「振り回されてるのは俺たちな気もするんですけどねw」

A「…今後、こういうことないようにします＿＿＿＿＿」

飯塚「進展、あったの？」

真っ直ぐの目つきに、
"どっちの意味で"というのが聞けなくなる

A「ライブ終わりの僕が控え室空けている時にでも、
2人のどちらかから…
いや、"2人の会話聞いた。"が、自然ですね」

飯塚「一緒に仕事をしている上で、
気になるに決まってるじゃん
少し様子がおかしかったのも気がかりだし………」

A「特別に変わったことじゃないです
…ただ、念押しされただけなんで
地元戻って、こっちに帰ってこれれば良いんですけどね～
そんな簡単に事が進むとは思いませんけど、
最善な策を打たないと、皆さんに失礼ですし
………明らかに、一方的な僕の家庭的な事情で心配かけていますから」

SHiN「企む、っていうか、」

A「言い方に悪意しか感じられないw」

SHiN「立派に心配しかしてないんだけどなぁ…」

A「冗談ですw」

瀧田「まだ何か、手札残ってるとか？」

A「自身がアーティストとして出た時点で、
手札の種類が豊富になりましたからね
それをうまく使いつつ、って感じです
…まぁ、しばらくは＿＿＿＿＿＿」

一方的にはなったものの、
話を聞いてくれて、
三者口を揃えて、"2人に言わなくていいのか"と言うものだから、
"あまりにも不確定すぎます"と言えば、納得はしてもらえた