マリオネットの本心3【谷山紀章】 (ページ11)

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第109話*Yuka Side ページ11

アンコールも終わり、
余韻に浸りつつ、控え室でクールダウンをしている

スタッフさんも一緒で、
テンションが上がっているのもあり、
片付けもあり、始まる前よりも断然に賑わっている

………Aつんはというと、
あまりにもテンションが高くなったのか、
素早く着替えては、
足を引きずって何処かへと行ってしまった

勿論、その先を誰も聞いてはいないから、
しばらくして、″何処行った″と控え室で問題となった
…テンションが高いって怖い

由佳「そのうち、帰ってくるとは思いますよ」

紀章「いや、帰ってこないと問題だからなw
本日のMVPなんだからwww」

SHiN「いや、こっちはこっちで二人に内緒で新曲の打ち合わせしていたのに、
こっちまでビックリしましたよ」

瀧田「あれでしょ？」

飯塚「あれは、俺もビックリ」

紀章「俺とAのパートを交代したのやつっしょ？w」

由佳「本当、サプライズが出来過ぎているって言うか…！
てか、一番私がサプライズかけられていません！？
二重ですよね、しかもどっちも歌！！！
…え、これって私もサプライズやった方が良い系？？？？」

紀章「いや、真面目に考えんなし」

由佳「待ってください、今考えます……

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿"実は、彼氏います"とか？」

瀧田「…それ、俺たちに言っちゃったら意味ないよね？」

由佳「あ、そっか」

紀章「本当、"単純バカ"ねw」

由佳「それ、言っていいのうちのAだけなんですけど！！！
いや、どっちもダメだけど！！！！」

SHiN「どっちwww」

わちゃわちゃと話している中、
やけに話に混ざってこない飯塚さんを不思議に思い、
振り返れば、話していた

………Aと

由佳「え、いつの間に居たの！？」

A「テンション、たかくない？」

少し落ち着いたような喋り方だけど、

由佳「何かあった…？」

A「"気づかれしたー"って話してた」

由佳「いやいやいや、」

そう言うのを聞きたいんじゃなくって！

A「シナリオ通りじゃないと、本当おちつかない」

紀章「まぁ、俺のパートを手取り足取り夜中に練習したし
堂々としてたじゃん？」

由佳「………Aつん、」

飯塚「…Aちゃん、俺んち来る？
それか、他の三人のところでもいいから＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿」

紀章「ちょっ、酷くない！！！？wwww」