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提案を了承せざるを得なくなった僕は、
その条件を呑んだ
…まぁ、二度寝のおかげで家事と仕事に追われ、
現場にギリギリに入った
肩で息をしていると、
"大丈夫?"
としもんぬ先輩が声をかけてくれた
A「大丈夫です!」
なんて言うと、笑って
"また紀章さんでしょ"
なんて耳打ちをしてくる
そうです、紀章さんの誘惑に負けたのです
僕のせいでもあり、紀章さんのせいでもある
別に付き合っていることは先輩方にも公表していない
ただ、度々家に飲みに来ているしもんぬ先輩は知っている
A「聞いてくださいよ、しもんぬ先パーイ…」
下野「いや、本番前だから
後で、ちゃんと話を聞いてあげるからね」
A「はーい…」
台本を取り出し、
少しだけストレッチを行なう
いや、待て
"後で"って、まだ次も仕事だ…!
しもんぬ先輩も同じ場所だけど
嗚呼、"後で"が長いよ
この業界………
_____ ___ _
今日の仕事は、
残り夜の一つだけとなった
しもんぬ先輩の今日の仕事はこれで終わりらしい…
さっきの仕事が長引き、既に15時
お昼なんて食べている時間もなく、
どうしようか渋ってしまう
下野「何食べる?」
メニューを楽しそうに見ているしもんぬ先輩
A「今、食べても夜ご飯に差し支えがありそうじゃないですか…
夜ご飯、食べないで終わりそうですけど」
下野「あー…
夜にまたあるんだっけ?」
A「深夜なので、一回家に帰りますけどね」
下野「そっか…
あ、このフレンチトースト美味しそう!」
指をさして見せてきたのは、
体積の大きい食パンをフレンチトーストにして、
その上にアイスや生クリーム、チョコソースなどトッピングされた一品
A「…確かに」
お腹減っている僕にとっては、
美味しそうと思えるモノだった
が、実際少し食べたらきっとお腹いっぱいで残しちゃうかもしれない
…急激にお腹が空いているときは、まったく食べれない
A「どうしようかな……」
メニューを捲ると、目に入った二品
それは、
パンケーキ
と
クリームソーダ
だった
パンケーキに、フルーツと生クリーム少々トッピングされていて
容易に食べれそうな気がした
そして、クリームソーダはただ単に好きなだけ
アイスをメロンソーダの中で遊ぶのもまた一興だ
A「決まりました!」
下野「え、早くない!?」
そう言って、しもんぬ先輩は一生懸命にメニューと睨めっこし始めた
…別に、ゆっくりでいいのに
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えらこきゅうのはちゅうるい - 返コメありがとうございます!!ですよね!!女の子ですよね!!不躾な質問、申し訳ありませんでした……。更新、楽しみにしてます!! (2019年7月28日 12時) (レス) id: 651ad92b57 (このIDを非表示/違反報告)
Cross Mezza(プロフ) - えらはちゅさん» 作品をお読みいただき、ありがとうございます。質問にお答えさせていただきますと、夢主『ちゃん』(女性)です。ただ、一人称が『僕』の理由は本編では公開していません。ですが、近々更新する予定ですので、もう少々お待ちください。コメント、ありがとうございました。 (2019年7月28日 0時) (レス) id: a7834a998d (このIDを非表示/違反報告)
えらはちゅ - 途中まで読ませて頂きました。とても面白かったです。えと、質問なんですが、夢主ちゃんは「夢主くん」なんですか。一人称が僕なので、気になってしまいました。 (2019年7月27日 22時) (レス) id: af5b11a232 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:奏人(タクト) | 作者ホームページ:https://twitter.com/Takuto_Se
作成日時:2019年2月9日 19時