君の笑顔は100carat【天月】

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ま「あまちゃんの曲聞いた？めっちゃ良くない？！！」


撮影まで少しまったりしていると、まふくんがそんなことをAちゃんに聞いた

興奮気味に話しているまふくんだけど、何故かAちゃんは答えない


俺の中にはすぐに不安な思いが浮かぶ


(曲変だったかな.....)
(アーティスト気取ってんじゃねぇよとか思われた？！)


逆に、ただ聞いてないだけだって言ってる自分も中にはいた


(聞いてないはないで嫌だな....)


バクバクと心臓が早鐘を打つ中聞こえたのは、少し驚いているような声


『え....曲って？......翔くん、モデルじゃない、の？』

天「え？」

ま「っ...はははははｗｗｗ！」


お腹を抱えて大笑いしているまふくん

今まで初めてかもしれないくらい驚きが表情に見て取れるAちゃん

そして、彼女同様驚いている俺


天「え、え？ｗ」

ま「これ、あまちゃんが作った曲のＭＶ撮影だよ」

天「うんｗｗ」

『歌手...とか？』

ま「僕と同じだよ」

『歌い手？！』

天「うんｗ 一応」


目を見開き、口は開きっぱなし

まさかこんなことで彼女の驚いた顔が見れるなんてラッキーだなと思った


『え、え…聞いてない…聞きたい』


あ、聞かれるのは聞かれるで恥ずかしいかも…

なんて、さっきと真反対なことを考える


ま「……今日はいい感じw」

『ぁ』


横からまふくんが彼女の顔を覗き込むようにしながらニコッと笑いそう言うと、パッと顔を手で覆い隠してしまうAちゃん


ま「珍しいね〜♪ こんなに感情出るの」

天「そうなの？」

『いや…違う……違う』

ま「笑えないとか言ってるけど、ちょっと乏しいだけだもんね〜？」

『うるさい』


手の隙間から見える彼女の肌は少しだけ赤く染まっているように見えた


『の、飲み物…買ってくる』


そう言いながら、パタパタと掛けていくAちゃん

その後ろ姿をにこやかに見つめるまふくんと目が合う


ま「ほんとにね、珍しいんだよ」

天「まぁ、撮影の時も笑ってなかったから」

ま「あ、そうなの？結構笑ってるのかと思ってた」

天「だって俺初対面だよ？w」

ま「んー。でも最近…あまちゃんと仕事し始めてからなんか楽しそうなんだよね」

天「え…っ」

ま「たまに話すんだけど、よく笑うから…」


おかしいなぁ…なんて言うまふくんの声はもう届かなかった



俺との仕事を多少楽しいと思ってくれてるのかな？



そんな淡い期待を抱きながらAちゃんが戻ってくるのを待った



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