君の笑顔は100carat【天月】

▽ ページ16

『ほんとに良かったのに…』

天「いいの！」

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翔くんが持ってきてくれたのは白のニットにチェックのロングスカート

正直、勢いで選んでもらうことになったけど…翔くんが選んだものならどんな服でも買おう。とこっこり思っていた私

ただ、その考え抜きでも「欲しい」と思ったので、直ぐに購入を決めた


…もちろん。私が払うつもりだった


でも…


天「俺が選んだんだから、俺に買わせて！」


って言われて

もちろん断ったよ？！
だけど押しが強いんだもん…

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今、彼の手には2つの紙袋

買うって言っても奢らせちゃうし、持つって言っても持たせてくれないし

どこまで優しくするんだろうって思っちゃうw


『…ありがと』

天「いえいえ」


愛想が良くないであろう私に向けてくれる笑顔も
一緒にいるとこっちまで楽しくなる性格も
その優しさも

もちろん
歌い手として活動している姿も姿勢も


その全てにいちいち心臓を高鳴らせてしまう私に、貴方は気づいていないでしょう


この思いは心に閉まっておくべきだと思ってる
だって、彼に迷惑をかけたくないから

私が想いを伝えたところで、彼からプラスの返事が帰ってくることは無い

そんなの周知の事実


ファンがいて、活動者で…恋愛なんてとても出来ない


(まぁ、そもそも私なんか…翔くんが活動者じゃなくてもOKされることなんて無いし…)


それでも優しい彼は、私を傷つけないように色々考えてくれると思う

そんな手間を、苦労を…かけたくない


お荷物は嫌だから
嫌われたくないから
めんどくさいって、思われたら終わり…



【ヘラヘラしてて気持ち悪い】

【媚び売ってんじゃねぇよ】

【何言ってんの、友達でもなんでもないじゃん】

【そう思ってんの、お前だけだよw】





もう二度と、あんな思いはしたくないから



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