君の笑顔は100carat【天月】

▽ ページ12

****年*月**日




(やば…めっちゃ緊張する…)


Aちゃんと映画を見に行く日
朝は予定より結構早く起きちゃうし
髪だの服だの前日に自分で選んだくせにこれでいいのかわかんなくなるし

なにより、ちゃんと彼女と接することが出来るのか不安でたまらない

待ち合わせ場所についてからもスマホをいじっているふりはしているけど、内心焦りでいっぱいなんだよね


(そもそもまふくんが空いてないのが悪いんだよ…いや、結果俺を誘ってくれることになったから嬉しいんだけど…2人で映画とかねぇ？！もうさ……こーゆーのは段階踏んでって言うs……)





『しょ、う…くん？』

『ごめん。待った？』


天「Aちゃん！んーん。全然。今来たとこ」


彼女の声が聞こえた瞬間
脳内パニック会議は強制終了させる


(ていうか………めっちゃ可愛い…)


クリーム色のニットのトップス
少し暗めのダメージジーンズ


さすがモデル…スタイルのいい彼女にとてもよく似合っていると思った


(いや…それより……肩！！)


そう。彼女が着ているのは両肩が少し露出する、いわゆる肩出しのデザイン

それほどの露出でもないからそこまで何か、こう…変な？気分になることは無いよ？！無いけどさ…

やっぱりちょっと意識してくれてるのかな？なんて


(自惚れたくなるよね)




髪はいつも通り下ろしているけど、右側だけ耳にかけていて、そこから覗くホワイトカラーのイヤリング


赤色は無いなぁ…なんて、少しガッカリしたのは内緒

.
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天「やっぱり仕事で会うのと雰囲気違うね」

『変？』

天「何でそうなるのw」



天「めっちゃ可愛い」


紛れもない本心だった
言ってるこっちが恥ずかしいくらいストレートではあったけど…


『ぁ…ありがと……』


視線を逸らしながら答える君の顔が少し赤いのは気のせい…？


『しょ、翔くんもなんかいつもと違う』

天「そう？かっこいい？！」

『うん。かっこいい』



天「っ……」


【かっこいい】

この活動をしてきて、リスナーのみんなからありがたいことに何度も貰った言葉

でも…君からは初めてなんだよ。知ってた？



『まぁ。＿＿＿＿＿＿＿』

天「え？ごめん。なんて言った？」

『内緒…』

天「えぇ！教えてよ！」

『やですー。早く行こ！』

天「もぉww」


何気ない会話が楽しくて
君の口角がほんの少しでも上がるのを見るのが好きで

こんなに胸が高鳴るなんて


(恋って恐ろしい…w)



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