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1話 《mfmf side》 ページ2

ま「え、もうこんな時間……?」


打ち合わせの後、スタッフさんと談笑していたら思っていたより時間が過ぎていたみたい

月も出ていない、真っ暗な世界

冷たい風が頬をかすめる

なにか1曲作るには最適な夜だ


ま「とは言っても寒いw…早く帰ろ」


少し急ぎ足でマンションを目指す

.
.
.
.


•*¨*•.¸¸♬•*¨*•.¸¸♪


ま「……歌?」


帰り道、聞こえてきたのは微かな歌声

誰かいるという焦りよりもまず、その歌声に驚いた

歌詞はない、インスト…

声からして女性だと思う

高めの高音から、高低差のある下も安定してる

でも、それだけじゃない


ま「綺麗…」


音程があってるとか、声が綺麗とかそーゆう意味じゃなくて……

言葉では言い表せない美しさがあった


ま「誰が歌ってるんだろう」


声の主を見つけたのは、僕のマンションの目の前にある小さな公園




そこにあるジャングルジムの上で儚げに歌う女の子と目が合った


『?!』

ま「あっ……危ないっ!」


僕に見つかって焦ったのか、女の子はジャングルジムから急いで降りようとして、足をひっかけた

咄嗟に彼女に手を伸ばし、ギリギリのところで受け止める


ま「だ、大丈夫?」


思わず手が出てしまったが、相手は女の子

それに気づいてしまったが最後、変な汗が背中を伝う

.
.
.

にしてもおかしいな……

彼女の反応がない

いや、何か伝えようとしている風には見えるけど

……声が出ていない


ま「話せない、の?」


そう問いかけてすぐ後悔した

彼女の目にはるみる涙が溜まっていく


ま「ぁ……ごめんっ!」


謝った時にはもう手遅れ

彼女は涙を流しながら僕を押しのけて走っていってしまった



罪悪感が胸を支配する

初めてあった、それも女の子

焦っていたからってあんな態度は普通ありえない



謝りたい

願わくばあの歌声をまた聞きたい



でも、そんな僕の願いは叶わなかった


それから5ヶ月

彼女を見ることも、その歌声を聞くことも無かった



.

2話 《mfmf side》→←Prolog



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LiLiKa(プロフ) - ちょこ2(パソコン変わりました≪元ID 5ad0b4ef6a≫))さん» ありがとうございます!最近どのお話も全く手がつけられてないのですが、また時間が空いた時に描きたいですね! (12月14日 11時) (レス) id: 5f05194811 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ2(パソコン変わりました≪元ID 5ad0b4ef6a≫)) - とてもよかったです!その後話がもっと欲しい! (12月7日 13時) (レス) @page47 id: c7ac99c812 (このIDを非表示/違反報告)
LiLiKa(プロフ) - ましろさん» すみません!ありがとうございます! (2021年7月31日 17時) (レス) id: ef0b88e85e (このIDを非表示/違反報告)
ましろ - 面7話が抜けてますよ (2021年7月31日 2時) (レス) id: e906b0e1fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:LiLiKa | 作成日時:2021年7月8日 22時

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