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｢…やめてや、シャオロンまで｣
｢ん？ゾム何か言うた？｣
｢いやなんも。シャオロンお前、Aに怪我さしたんとちゃうやろな｣
｢さしてへん。…ゾムさん、そのナイフしまいません？｣
｢じゃあなんで2人から血の匂いするんですかねぇ？｣
｢知らんって！俺もあいつも怪我してへんもん！｣
｢…怪我、あー、肩か｣
｢肩？そういやあいつ撃たれたんやっけ、ロボロん時に｣
｢A木に登ったりしてた？｣
｢え、わからん。木の影に隠れてから見失った｣
｢気付いたら後ろおったかんじ？｣
｢かんじ。｣
｢多分短剣木に刺して登ってそん時肩の傷開いたんちゃうかなー。Aかわいそー｣
｢俺のせい？｣
｢そう｣
｢…医務室おるかな｣
｢隠してんちゃう？仕事禁止長引くやん｣
湧き上がる罪悪感
…嫌われたら、再戦できひんやん
｢ゾムは、めっちゃあいつのこと好きやんな｣
｢あ、わかります？｣
｢え？｣
気持ちを別のことに向けたくて、からかい気味に言うと素直に返されて戸惑った
｢初めて会ってん、俺と同じやつに｣
｢暗殺者なんかいっぱい殺ってきたやろ｣
｢そういう同じちゃうねん。あの殺気と顔は、今までおらんかった｣
｢…？｣
｢なんで本人気付いてへんねやろ。あんな楽しそうやのに。あいつやったらわかってくれるはずやのに｣
よーわからんけど、ゾムはゾムなりに通じるものを感じてるらしい
｢ほんでさぁ、Aめっちゃ綺麗やん｣
｢それはわかる｣
城壁でゾムと闘っていた時も思ったが、あいつの顔は恐ろしい程整っている
無表情な時が多いけど、結構怖いからやめて欲しい
｢こないだなんか血塗れやってな。あの朱が、めっちゃ似合っとって、めっちゃ綺麗で、おれ、俺興奮してもて、あの場で喰うてまいそうやったもん｣
｢やだこの人怖い｣
｢んふ、ふふふ、あいつ切り傷だらけにしたら絶対世界一美人やわ！死んでまうかなぁ、１回、１回やらしてくれんかな…｣
フードの下でクフクフ笑ってるゾム
一人の女を愛でてると言えなくもないが、言ってることが物騒すぎる
｢切り傷美人コンテストとか恐怖でしかないんやけど。そのうち戦場放り込まれて傷だらけなるんちゃう？それこそ死ぬかもやけど｣
しかし投げやりに放った言葉で、その笑いはピタリと止まった
真顔で、冷たく、当然のように
ゾムはその欲を口に出す
｢誰かに殺されるぐらいやったら俺が殺す｣
そこにあるのは確固たる意思
取り敢えず、Aに長生きして欲しいなと思った
いつか絶対負かしたるし
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亀丸(プロフ) - この小説に惚れて貴方様の前作も見てきました…テンポがよく一晩で読み切ってしまうほど面白かったです。今作はハッカーの話ということでこれまたダークな感じが見え隠れしていてとても楽しいです。今後の活動も応援しております (2019年11月7日 23時) (
レス) id: 072776d0d0 (このIDを非表示/違反報告)
カオル - 性癖ドストライク (2019年11月7日 0時) (レス) id: 251e5ea021 (このIDを非表示/違反報告)
遊 - めっちゃすきです！！いやもうこの小説に出たいくらい！！！(何言ってんだこいつ)もう、いや、もう！ほんとすきです！これからも頑張ってください！！！！ (2019年11月6日 22時) (レス) id: 49b5a0c72b (このIDを非表示/違反報告)
ゴミ箱には夢と希望が詰まってる。 - wrwrdさんの話を漁っていて面白そうだなーと思い見ました。そしたら、おぉーすげぇとなり。メンバーの紹介文で笑いました。面白くてすきです。最新頑張ってください。 (2019年11月6日 20時) (レス) id: 569861b1cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レック | 作成日時：2019年11月4日 18時
