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目覚めるとベッドの上だった
｢あ、起きた？久しぶり、Aちゃん｣
『ペ神さん、』
｢ごめんね、大変な時にいなくなって｣
各国を回っていたというペ神さんの白衣から覗く少し焼けた手
その手がデコピンの形をつくり、ペチッと私の額を叩いた
｢丸一日寝込むぐらい貧血と過労になるなんて、どんな生活してたの？｣
『えっ、今何日ですか！？』
｢そんな慌てて起きちゃダメ。まだ寝てな｣
起き上がりかけた私の肩はベッドへと優しく押し戻された
ゾムさんが帰ってきて3日、私がここを去ろうとして2日、ペ神さんが帰ってきたのは昨日だという
つまり夕暮れ時の森で意識を失って、今日はその次の次の朝らしい
あれからどうなったんだろう、お姉ちゃんは無事だろうか
居ても立ってもいられずもう一度起き上がろうとする私をペ神さんは視線で制した
｢気持ちはわからないでもないけど、まだ起きようとするならベッドに縛り付けるよ？｣
『はい…』
｢待ってて、今皆呼んでくるから。｣
そう言ってペ神さんは医療室を出ていく
扉の外で話し声が聞こえたあと、エーミールさんが入ってきた
｢おはようございます、Aさん｣
『おはよう、ございます…』
今改めて皆さんと顔を合わせるのは非常に気まずい
視線を泳がせながら挨拶をする私にエーミールさんも苦笑いだ
｢.......そういえば、Aさんは珈琲淹れるのもお上手なんですね｣
『えっ？』
｢一昨日淹れて頂いた珈琲、とてもいい香りがしましたよ。残念ながら飲めませんでしたが｣
『ご、ごめんなさい、！！』
謝ることしか出来ない。敵意を向けられても仕方の無いことをした。でも、勝手な思いだけど、私はまだここの人達が好きだから、
｢ちょ、なんで起きようとしてるんですか！｣
『私、ここを出ていきます。皆さんに、嫌われるのが、そういう態度を見るのが、辛いんです』
｢違いますって！あぁ、ほんますみません！嫌味とかじゃないんです！ただまた淹れてほしいなって！！｣
『また…？』
また、なんて…
｢今度、私に珈琲淹れてもらえませんか？私もたまにはAさんとお茶したいんです。紅茶もいいですけど、珈琲で。｣
『でも私、ここを出ようと、』
｢それは認めないと言ってるだろう｣
扉を開け入ってきたグルッペン様
後ろにはペ神さんと、他の幹部の皆さんも勢揃いだ。
｢皆さんに嫌われるのが嫌なんですって｣
やれやれといった様子でエーミールさんが告げると、全員が｢は？｣と言った
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フェルト - 伏線回収が神！うらつくで稀に見るほんとうの鬼才のお方ですね！最高です！ (2019年9月14日 10時) (
レス) id: 00cb91440a (このIDを非表示/違反報告)
RaZu@らず(プロフ) - 伏線回収が…！ありがとうございます、わかりやすいです…これからも更新楽しみに待っております！ (2019年9月6日 19時) (レス) id: a4ef94e121 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの子(プロフ) - 前作からの伏線がどんどん回収されてくのドキドキします…これからも更新楽しみにしております。 (2019年8月31日 7時) (レス) id: 54ffec1f7f (このIDを非表示/違反報告)
RaZu@らず(プロフ) - 嫉妬する総統さまが…!!!最高です……!!!!!!ありがとうございます…!!!!!!!!!!!! (2019年8月27日 15時) (レス) id: a4ef94e121 (このIDを非表示/違反報告)
琉兎(プロフ) - 主ちゃん可愛すぎっ！惚れてまう！！続きが気になるんじゃぁ！！！更新頑張って下さい、楽しみにしてます！！ (2019年8月24日 17時) (レス) id: 3584f7d8aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レック | 作成日時：2019年8月18日 3時
