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幹部4日目
｢う〜ん、何しようかな。｣
訓練場で腕を組むひとらんさん。本人曰く戦闘を教えるのは得意ではないらしい
｢長剣とかならまだ教えれるんだけど、Aちゃんに武器持たせるのはなぁ…持てないだろうし使わないだろうし…｣
『確かに使いませんけど、持てないことはさすがに…』
｢じゃあ俺の振ってみる？｣
差し出されたのはいつもひとらんさんの腰に刺してある刀。それを両手で受け取るとズッシリと重さがかかる。とりあえずなんとか抜刀してみたんだけど
『こ、これをいつも振り回してらっしゃったんですか…！？』
｢うーん、やっぱそうなるよね｣
他の両刃の長剣や大剣よりは軽いはず
それでも私が一振するとそのまま重心が持っていかれそうになった
｢まあそもそも使わせないからいいんだけどさ。てかコネシマとショッピ君とは近接やったんだよね？武器使ったの？｣
『いえ、まずは体捌きや間合いのとり方とか、受け身のとり方とか、そういう基礎の基礎みたいなものだけです』
｢さすがに武器持たせるほど馬鹿じゃないか｣
そしてまた唸りだしたひとらんさんは数秒後、パッと目を輝かせた
｢Aちゃん、騎乗の練習しようか！｣
｢これならAちゃんにとっても実用的だし、趣味としても楽しめるよ｣
厩舎の前で楽しげに話すひとらんさんとは反対に私はだいぶビクついている
｢…大丈夫、みんないい子だから｣
そんな私の胸中を察した様に微笑みかける彼は1頭の白馬をひいてきた。
『あ、この子…』
｢覚えてる？こないだ一緒に乗った子だよ。外道丸って言うんだ。俺の相棒｣
相棒と紹介された美しい馬は誇らしげに嘶く
その声にまたビクビクするとひとらんさんは笑って鞍を付け私を押し上げた
『えっ、ちょっ、まだ心の準備が…』
｢こういうのは慣れて楽しむのが一番だよ。とりあえず重心を安定させて捕まってればいいから｣
ひとらんさんにひかれて緩やかに動き出した外道丸、その揺れはリズミカルであり穏やかでもある。きっと飼い主に似て親切で優しい馬なのだろう
｢Aちゃん上手だよ｣
『ひとらんさんと外道丸のおかげです』
｢俺は関係ないよ。だってさっきから離してるし｣
『えっ！？』
珍しく悪戯っ子の様な表情をしたひとらんさんの手は本当に手綱から離れていた
『ちょ、ちょっと…！？』
まださすがに馬で走ることはできないが、高い景色を見て風を感じるのは気持ちがよかった
そして乗馬に筋肉痛は付き物だということを知った
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フェルト - 伏線回収が神！うらつくで稀に見るほんとうの鬼才のお方ですね！最高です！ (2019年9月14日 10時) (
レス) id: 00cb91440a (このIDを非表示/違反報告)
RaZu@らず(プロフ) - 伏線回収が…！ありがとうございます、わかりやすいです…これからも更新楽しみに待っております！ (2019年9月6日 19時) (レス) id: a4ef94e121 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの子(プロフ) - 前作からの伏線がどんどん回収されてくのドキドキします…これからも更新楽しみにしております。 (2019年8月31日 7時) (レス) id: 54ffec1f7f (このIDを非表示/違反報告)
RaZu@らず(プロフ) - 嫉妬する総統さまが…!!!最高です……!!!!!!ありがとうございます…!!!!!!!!!!!! (2019年8月27日 15時) (レス) id: a4ef94e121 (このIDを非表示/違反報告)
琉兎(プロフ) - 主ちゃん可愛すぎっ！惚れてまう！！続きが気になるんじゃぁ！！！更新頑張って下さい、楽しみにしてます！！ (2019年8月24日 17時) (レス) id: 3584f7d8aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レック | 作成日時：2019年8月18日 3時
