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｢なんで俺やってわかったん？｣
上がる口角を隠そうともせずに聞くと、Aは『気配です』と答えた
｢なんや俺みたいなこと言うな。いつからAもこっち側なったんや？｣
『冗談です、ほんとは手袋の感触と状況から推察しました。』
あと、においとか…と言うAは微妙に目を逸らしている
その仕草がいじらしくて、どうしてもからかいたくなった
｢俺のにおい覚えてんの？｣
『長い間一緒にいますし、訓練の時とか、距離近いですし…』
｢そこでイケナイAちゃんは俺のにおいを嗅いでると。カァーー、これはキますねぇ！｣
『ちょ、そんなこと言ってません！ここ廊下ですよ！？大きな声で誤解生むようなこと言わないでくださいゾムさん！！』
｢なんや照れてんの？大丈夫やって、見せつけたったらええねん｣
『何が大丈夫なんですか！？』
顔を真っ赤にして下から見上げるように睨むAの表情は逆に俺の嗜虐心を煽る、それと同時に、独占欲も
｢なあ、俺だけ？他のやつでもわかる自信ある？｣
『どう、でしょう。大先生とコネシマさんは煙草のにおいしそうだし、シャオロンさんとショッピさんはそもそもこんなことしなさそうだし…』
｢そういやA、ナイフは持ってんのに銃は持ってないんやな。大先生にもらってないん？｣
何を隠そうAが四六時中体に潜ませている隠しナイフは俺が彼女に渡したものだ
俺のモノだけを肌身離さず持ち歩くAというのは正直めちゃくちゃ興奮するが、大先生なら護身用に一丁ぐらい渡してるかと思ってた
『女の子が普段持ち歩くものではないから、と。』
｢…ふーん｣
そのあたりの大先生の真意は計りかねるが、Aが俺のナイフ頼りというのも悪くない
｢ほんで？エミさんの部屋でナニしとったん｣
『言い方にすごく悪意を感じるんですけど…普通にお茶会してただけです』
｢だけ？｣
『だけです』
｢ほんまに？｣
『はい』
｢男の部屋で二人きりで？｣
『…はい』
何も起こらんはずないやろ、と思ったが、まあエミさんやしな…と納得してしまう。偉いなぁ、俺やったら絶対喰うてまうわ
『…あの、もうよろしいですか？』
｢なんでそんな急ぐん、どうせ休みやろ？ちょっと俺とデートしようや｣
『私、外出禁止なんですけど…』
｢城内やったらええんやろ？｣
お茶会の荷物をAの部屋に届けたあと、彼女を抱きかかえて颯爽と窓から飛び出した
必死に首にしがみつくAは、今だけは俺のもの
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フェルト - 伏線回収が神！うらつくで稀に見るほんとうの鬼才のお方ですね！最高です！ (2019年9月14日 10時) (
レス) id: 00cb91440a (このIDを非表示/違反報告)
RaZu@らず(プロフ) - 伏線回収が…！ありがとうございます、わかりやすいです…これからも更新楽しみに待っております！ (2019年9月6日 19時) (レス) id: a4ef94e121 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの子(プロフ) - 前作からの伏線がどんどん回収されてくのドキドキします…これからも更新楽しみにしております。 (2019年8月31日 7時) (レス) id: 54ffec1f7f (このIDを非表示/違反報告)
RaZu@らず(プロフ) - 嫉妬する総統さまが…!!!最高です……!!!!!!ありがとうございます…!!!!!!!!!!!! (2019年8月27日 15時) (レス) id: a4ef94e121 (このIDを非表示/違反報告)
琉兎(プロフ) - 主ちゃん可愛すぎっ！惚れてまう！！続きが気になるんじゃぁ！！！更新頑張って下さい、楽しみにしてます！！ (2019年8月24日 17時) (レス) id: 3584f7d8aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レック | 作成日時：2019年8月18日 3時
