西侍の短編集【Part2】 (ページ18)

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可愛い先生　青×桃ページ18

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「小瀧せーんせい」

「っ、藤井！」

俺の担任の小瀧先生は、可愛い。

今年俺が通ってる男子校にやってきた歴史の人やけど、
その可愛い顔と若さで一瞬にして人気の先生に成り上がった。

「先生、今日の授業もみんな、可愛い可愛いって言ってたよ？」

「俺、可愛くない」

可愛い、っていうと拗ねちゃうし、
何より先生は「プレイボーイ」と言われてる俺をうざがってる。

俺はホンマに好きやのに、
先生は揶揄われてるって思ってんのかな。

「そもそも藤井、提出物出してへんやろ」

「先生にかまってほしいんやもん」

「…も、出してや。ほんなら褒めてやるわ」

小瀧先生は可愛いけど、まだ若いってこともあって舐められがち。
それもあって、提出物を出している人の割合が他の教科より悪いみたい。

ぎゅっと教科書を握りしめる先生の耳元で、小さく囁く。
先生は今、1人でも多くの生徒に宿題を出して欲しいんやもんね？

「先生、俺に提出物を出させる方法教えてあげましょうか？」

「……何」

「放課後、一対一で教えて？？」