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食堂の食料保管庫をのぞくと、小麦粉やバター、牛乳といった食料がたくさん陳列されていた。
それを確認してから、あたしはエルヴィンのもとへ行き、理由を述べてケーキを作るための材料を分けて欲しいと申請した。
エ「まぁ、あらゆる場面でご活躍の我が団の兵士長だからな･･･年に1度のことだ、誰も文句はないだろう。ただし、食料にも限りがある、練習は1度だけだ」
「ありがとう、エルヴィン。･･･あ、リヴァイには内緒にしといてね」
エ「了解した」
『やさしい兄』の顔をして、エルヴィンは了承してくれた。
根回しが整うと、あたしは嬉しくて居ても立ってもいられなくなり、今晩、みんなが寝静まった頃を見計らって練習を決行した。
誰にも見つからないように、細心の注意を払いながら･･･
の、はずだったのに。
「･･････」
あたしは中腰で生クリームを手にリヴァイを見たまま、固まっていた。
リ「ろうそく何本も使いやがって･･･経費削減はエルヴィンの生き甲斐だぞ、守ってやれ」
「わかってる･･･」
リヴァイがゆっくりとこちらへ近づく。
「あ、今はこっち来ないほうが･･･」
リ「はぁ？オレに指図するなと言ったはずだ」
「違うの違うの」
リ「何が違う」
うまい言い訳が見つからない内に、リヴァイが調理場へたどり着く。
作りかけのケーキを見て、彼が絶句する。
「･･･えぇと」
何を言えばいいか分からず、とりあえずの声を出す。
リヴァイは黙ったまま、ケーキからあたしへと目線を移し、軽くにらんでいる。
ひぃ･･･ろうそくだけの灯りで見るこの目、超こわい･･･
でもでも･･･ちょっとゾクゾクしている自分も、いる･･･
何言ってんの、あたし･･･バカだ････
ほんとバカだ･･･
リ「楽しそうじゃねぇか」
え？
リヴァイの意外な言葉に、返す言葉が出てこない。
リ「子どもの頃に一度だけ食ったことがある。ケーキってやつだろ」
「･･･うん」
リ「その白いのがクソ甘かった記憶しかねぇが」
ク、クソ甘かった･･･
もしかして甘いもの、苦手とか･･･
リ「で？なんでこんな時間にそんなもん作ってる」
そんなもん････
ちょ、ちょっとケーキ案は保留にしたほうがいいかな･･･
「ハンジが、ね、急に甘い物食べたいって･･･」
リ「･････」
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ico(プロフ) - ユイさん» ユイさん！！ごめんなさい、コメントを頂いていた通知がなぜか来ていなくて、今初めて気づきました(>人<)凄く嬉しい事を言って下さっているのに…。リヴァイに惚れて下さったなんて、もうこんな幸せなことはありません。今後ともリヴァイをよろしくお願いします！ (2017年12月20日 10時) (
レス) id: ba96530b2c (このIDを非表示/違反報告)
ユイ - 進撃の巨人、あまり知らなかったんですがこれを読んで原作も見ようと思いました!それとリヴァイに惚れた (2017年11月23日 19時) (レス) id: 14b416d5bf (このIDを非表示/違反報告)
ico(プロフ) - さらさん» 一から読んで頂けてすごく嬉しいです！リヴァイへのお褒めの言葉、更新へのエール、ありがとうございます！絶対頑張ります！ (2017年11月16日 0時) (レス) id: ba96530b2c (このIDを非表示/違反報告)
さら - 今日この小説見つけて、一から読みました！リヴァイ格好いいです！最高です！更新頑張って下さい！ (2017年11月15日 16時) (レス) id: 2755443495 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ico | 作成日時：2017年11月7日 21時
