３２ ページ32
*
……SIDE IS ハンジ……
私はホクホクした気持ちで兵士長室のドアをノックした。
ｺﾝｺｺﾝ、ｺﾝｺﾝ！
ｶﾞﾁｬ
ハ「リヴァ〜イ♪」
リ「おい･･･なんだ今のノックは。気持ち悪りぃリズムを刻むな」
ハ「気に入らなかったぁ？いやぁ、ちょっとご機嫌でさ〜」
リ「お前たいがいそんな感じじゃねぇか」
ハ「うん、まぁ基本、機嫌はいいんだけどね〜。今はまたちょっと違うウキウキがあってね･･･知りたい〜？知りたいよねぇ？リヴァイにとってもご機嫌な話だよ〜？」
リ「わかった、あとで聞いてやる。だがその前にオレの話が先だ」
話のハードルをけっこうあげてやってるのに、リヴァイときたら仏頂面を崩さない。
まったくつまらないなぁ。
ハ「昼間に相談したいって言ってたやつ？確かにそれも気になる。いいよ、聞こう」
部屋の真ん中に置かれているテーブルとイスに、私はいそいそと腰かけた。
リヴァイは自分の作業机に座ったまま、少し疲れた様子でハァと小さくため息をついた。
リ「Aのテストのときの話なんだが」
ハ「うん」
リ「中盤くらいであいつの様子が変わった瞬間があった。お前も見たはずだ」
ジャンがリヴァイに近づこうとした少し前、Aの動く速度が急に上昇した、あれのことだろう･･･
私もはっきりと覚えている。
どうしたのかと、あとでAに聞こうと思っていた。
リヴァイが気にしているってことは、何か特別な理由があるのだろうか。
ハ「あぁ、見たよ」
リ「あれはちょっと普通じゃない。この2週間、あいつは休まずトレーニングを積んできた。だが、そのあいつの努力を差し引いても、あの力は普通の人間には出し得ない。A自身も、あの力の出し方すらわかってねぇ」
ハ「なるほど････」
リ「前に一度話したオレの祖先一族の話･･･覚えてるか」
ハ「･･･あぁ！覚えてるよ」
リヴァイから前に聞いたことのある、彼の血族に関する興味深い話･･･
えぇと･･･なんだっけ。
ハ「君の血筋にしか現れない力、だっけ」
リ「そうだ」
･･･ん？
ハ「Aにも･･･その血が流れてるかも、てこと？」
リ「まぁ、単純な考え方をすれば、の話だが」
ハ「いや････あながち大きくはずれているってこともないかもね」
*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 104人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「進撃の巨人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ico(プロフ) - ユイさん» ユイさん！！ごめんなさい、コメントを頂いていた通知がなぜか来ていなくて、今初めて気づきました(>人<)凄く嬉しい事を言って下さっているのに…。リヴァイに惚れて下さったなんて、もうこんな幸せなことはありません。今後ともリヴァイをよろしくお願いします！ (2017年12月20日 10時) (
レス) id: ba96530b2c (このIDを非表示/違反報告)
ユイ - 進撃の巨人、あまり知らなかったんですがこれを読んで原作も見ようと思いました!それとリヴァイに惚れた (2017年11月23日 19時) (レス) id: 14b416d5bf (このIDを非表示/違反報告)
ico(プロフ) - さらさん» 一から読んで頂けてすごく嬉しいです！リヴァイへのお褒めの言葉、更新へのエール、ありがとうございます！絶対頑張ります！ (2017年11月16日 0時) (レス) id: ba96530b2c (このIDを非表示/違反報告)
さら - 今日この小説見つけて、一から読みました！リヴァイ格好いいです！最高です！更新頑張って下さい！ (2017年11月15日 16時) (レス) id: 2755443495 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ico | 作成日時：2017年11月7日 21時
