足りない言葉は風にきけ１【リヴァイ】 (ページ35)

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あたしはきっと、調査兵団へ戻ることが運命になってるんだ。

そんなたわ言を言いたくなるほど、幸運だった。

フォルカーさんがリビングへ戻ると、リヴァイは座ったまま眠っていたらしく、薬をスムーズに運んでもらうことができた。

キッチンで薬を使い、しばらくすると呼吸が落ち着き出した。

冷えた身体では良くないと、フォルカーさんが用意してくれた娘さんの洋服を借り、着替えを済ませた。

あたしの身体は、時々こうして喘息の発作を起こす。

エルヴィンがあたしを退団させたのも、この喘息が原因だった。

『A･･･頼む。あいつを失って、お前まで失うことがあったら、おれは･･････』

エルヴィンの震えた背中を、今でも覚えてる。

『すまない。お前の希望を聞いてやれなくて･･･だが、その身体で戦うことは諦めてほしい』

「それはどっちのエルヴィンの言葉？･･･上司？･･･兄？」

『両方だ･･･』

お姉ちゃんが亡くなって３ヵ月の間、きっと悩みに悩んだ結果なんだろう。

そう思うと、あたしは強く反抗できなかった。

でも･･･

今なら、ちゃんと言える気がする。

言わなきゃ、って思う。

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フォルカーさんの家の２階にある部屋は、出窓が素敵なきれいな部屋だった。

「この出窓、なんか素敵･･･」

その出窓をひと目で気に入ったあたしは、すぐさまその下にあるソファーベンチに座った。

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