足りない言葉は風にきけ１【リヴァイ】 (ページ3)

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……SIDE IS リヴァイ……

しばらく馬を走らせ、小さな町が出てきたところで馬を降りた。

まぁ、少なくとも目星だけつけるってとこまでは 100％オレの任務として、そっから先は説得がお得意のエルヴィンに任せるのもアリだが･･･

オレが地下街にいた頃、ヤツがオレにそうしたようにな･･

オレは、そう打算(ださん)しながら目線だけを動かして歩いた。

町は、市場が活気づく時間のようだ。

穀物や野菜を買いに来る客でにぎわっている。

町人「お兄さん！これ今朝、畑で採れたんだ、新鮮だよ！」

リ「･････」

野菜売りが声をかけてきた。

オレも客の一人になるわけか･･･

こんなとこでウロついてても仕方ねぇ。

話の早い情報屋を探すか･･･

オレは紅茶を置いてありそうな茶店を探した。

店員「いらっしゃいませ」

リ「･･･紅茶をもらおう」

空いた席に座り、店内を見回す。

情報屋はだいたい、店のすみで新聞を読むフリをした中年やジジイに多い。

さらに、そいつのもとに色んな奴が訪ねてくる。

それが情報屋だ。

しかしここには今、それらしき人物は見当たらない。

店員「何かお探しのものでも？」

紅茶を運んできた店員が、話しかけてきた。

リ「いや･･･。いい店だ。この辺は治安がよさそうだな」

店員「少し前まではそうでもなかったんですが、今はお陰さまで」

『今は』･･･

リ「ほう･･･なぜ変わった」

店員「巨人です。巨人の出現で、仲たがいしていた小さな組織はどんどんなくなって･･･結果的に1つになったようです」

そういうことか･･･皮肉なもんだな。

それからしばらく待ってみたが、情報屋と思われるような人物は現れなかった。

オレは紅茶を飲み干し、ここでは大した情報は得られないと踏んで店を出た。

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