足りない言葉は風にきけ１【リヴァイ】 (ページ1)

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……SIDE IS リヴァイ……

今日は憂鬱な日になりそうだ。

さっさと報告書に「該当者なし」と記入して、エルヴィンの広いでこに貼り付けてやりてぇ･･･

そう思いながら着替えを済ませ、団長室へ向かう。

朝イチからヤツの顔を見るのも、･･んっとダリィ。

団長室のドアをノックをすると中から「入ってくれ」と返答があり、扉を開いた。

入ると、髪をしっかりセットしたいつものエルヴィンが正面の作業机の前に座り、書類に目を通していた。

ヤツがキリのいいところまで読み終え、視線がこちらをとらえるまで数秒待った。

エ「リヴァイか。これから出るのか？」

リ「そうだ。ただし期待はするなよ。オレはまったく期待はゼロだ」

エ「まぁそう言うな」

エルヴィンは笑って余裕を見せた。

エ「リヴァイ。条件は悪くないはずだ。それはわかっているんだろう？」

リ「あぁ･･･オレが目をつける奴がいたら無条件に入団させるって話なら理解している。だから余計に期待はできない」

そんな奴、そう簡単に見つかるわけがねぇ。

*

数日前に聞いたエルヴィンからの依頼はこうだ。

『調査兵団員の増加に伴い、幹部候補を育てねばならない。現団員の中から探すことも同時進行するが、ヘッドハンティングも視野にいれてみたい。リヴァイ、頼めるか』

それは成果の見込めない仕事だと何度も言ったが、エルヴィンは引かなかった。

『条件をつけよう。お前が見つけてきた者に対して、一切の文句はつけない。無条件で入団させ、その人物の管理の権限をお前に一任する』

そこまで言われれば、オレの気持ちもぐらついた。

今の調査兵団の状況からして、幹部候補が欲しいのはオレも同じ･･･

ただ、ヘッドハンティングというやり方が頼りないと思うだけだ。

時間の無駄･･と言った方がいいか。

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