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……SIDE IS リヴァイ……
このたった1年の間にも、オレたちは大きな犠牲を払った。
許せ、A･･･
オレは･･･エルヴィンを死なせた。
あの時のオレの選択を許せ････
ライナーとベルトルトが敵であり、その正体が鎧の巨人と超大型巨人であることが判明し、戦闘の末、オレはアルミンとエルヴィンのどちらかの命を放棄せねばならない選択に迫られた。
だがオレは選んだ。
エルヴィンをあらゆるものから解放してやる事を。
間違っていたなどと、後悔はしちゃいねぇ。
ただ･･･ヤツの大きな背中がないだけで、やたらと空気がマズくてな･･･
オレたちの欲する自由とは、一体どれほどの犠牲を出せば手に入るのか･･･
どれほどの別れとその苦しみに耐えれば･･･
そんな事は、とうに覚悟していたはずだったがな･･･
兵服のポケットに入れてきた、Aからのもう1つの置きみやげを取り出す。
オレは今日までこの缶を一度も開けずにいた。
お前の声を忘れるわけねぇだろ･･･
A･･･
ただ、今日はお前に報告したいことがある。
オレたちは『海』に辿り着いた。
多大な犠牲を払ってな･･･
そのせいか少し疲れちまった。
海を見た瞬間、お前がいないことやエルヴィンを失ったことの悲しみが急に、今更のように込み上げた。
気がつくと手紙と缶を持って、オレはここに立っていた。
『見えないものが見えるから』
手紙にあった言葉。
オレに見えないもの、それが見えれば少しは救われるか･･･？
缶の蓋を途中まで開け、蓋を軽く乗せたままの状態で目を閉じ、オレは風を待った。
海にたどり着くまで、そしてたどり着いたあともまだこびりついている苦悩が、体の中で騒ぐ。
それを何度も深い呼吸で抑えた。
何が見える･･･
ｻｱｧｧｧｧｧ･･･ｯ
その時、後ろから舞い上がるような風が吹き、オレは缶の蓋と、自分の視界を開いた。
リ「！」
そこに映ったのは、一斉に缶を飛び出し、
舞い上がっていく小さな紙吹雪は、オレの手元でシャラシャラと微かな音を立てて消えていく。
まるでそれは･･･
誰かの灰のように･･
待て。
エルヴィン。
遠ざかる紙吹雪に向かってそう呼びかけようとした自分に驚き、オレは湖畔の砂の上に跪いた。
『きっと、見えないものが見えるから』･･･
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ico(プロフ) - ああさん» 私も同じく、完結できた瞬間言葉にならない幸福感でいっぱいでした♡それぞれのキャラの言葉が響き届いたのは、原作キャラの素晴らしさゆえかと思いますが、やはり素直に嬉しいです。身に余るお褒めの言葉に、また書きたくなりました！(長文大歓迎) (10月10日 11時) (
レス) id: d2213b78f9 (このIDを非表示/違反報告)
ico(プロフ) - ああさん» とても長いお話なのに、ずっと応援して下さってここまで読了して頂き…素敵なコメントまで、本当に嬉しいです！前作「お前が女で〜」に留まらずこちらでも感動して下さったとの事、お伝え頂き心から深謝です。 (10月10日 11時) (レス) id: d2213b78f9 (このIDを非表示/違反報告)
ああ - 完結してハッピーエンドで終われて私は言葉で表せられないくらいに嬉しいです。 キャラクター一人一人の励ましの言葉や自分に呼びかけてくれている言葉に感動しました。 神作を私達に提供してくださりありがとうございました。（長文失礼しました） (10月5日 22時) (レス) id: 951a2a07c6 (このIDを非表示/違反報告)
ああ - まずは完結おめでとうございます！ この小説をずっと応援し続けていました 期待を超えるような文才と表現力に圧倒されしまいには感動して涙が止まりませんでした。 私はこの作品に出会えて良かったと思いました。 もうこの作品の続編が見れなくなるのは寂しいですが (10月5日 22時) (レス) @page50 id: 951a2a07c6 (このIDを非表示/違反報告)
ico(プロフ) - きなこさん» きなこさん！！コメントありがとうございます！！なんて嬉しいお言葉を下さるんでしょう…感涙モノです！！ややこしくて読みづらい部分もおありでしたでしょうに、最後まで愛読して頂き、今後のエールまで…深謝です！！！ (2020年11月1日 22時) (レス) id: d2213b78f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ico | 作成日時：2018年9月20日 16時
