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*
あたしは、上着のポケットから小さく折り畳んだ紙を取り出した。
リヴァイの書いてくれた手紙。
もう一度中身を見る。
リヴァイ、こんな字書くんだ･･･
考えてみると、リヴァイの書いた文字をちゃんと見るのは、初めてな気がした。
走り書きというか、殴り書きというか、リヴァイの性格通り素っ気ない文字。
でも、やっぱり手紙をもらった事がくすぐったい。
『話』の内容は、気になるところだけど･･･
そう思い、手紙から目を上げて、もう一度湖の周りを見ようとした時だった。
「･･･････！」
湖の周りに生い茂る木々の間から、人影がこちらへと近づいてきた。
それはあたしのよく知っている人物･･･
でも今は、会ってはいけない人物･････
「ア･････････ニ････」
なんで････
なんで･････ッ
あたしは、彼女が近づくのをジッと見たままだった。
頭の中だけが、フル回転で動いていた。
これは･･･
どういう状況････？
そう自分に問いかけながら、頭のどこかでもう答えは出ていることも悟った。
ｸﾞｼｬ･･･
手の中の手紙を、強く握りつぶした。
リヴァイじゃない･･･
この手紙を書いたのは･･･
リヴァイじゃなかったんだ･･･
アニ･･･あなたが仕掛けたの････
つまり･･･リヴァイはここにいない。
リヴァイは･････来ない。
アニはゆっくりとあたしに近づいてくる。
ｽﾞｻ･･･
やっと、状況を把握したあたしの足が後ずさった。
その動きを見て、アニはあたしが身構えたことに気づき足を止めた。
ア「兵長さんでなくて申し訳ないけど、話があるのは本当」
いつもと変わらない冷めた瞳で、アニは口を開いた。
ア「まぁ、話し合う余地があればだけど」
彼女の意図が汲み取れない。
話し合うって一体･･･何を･･･
アニは、あたしがマーレから来た人間だと気づいてる･･･？
いや･･･そんなことを確かめるより、とにかくこの場を離れなきゃいけない、そう思った。
でも･･どうすれば･･･
･･･ダメだ･･･
頭の中が真っ白で、何も浮かばない。
ア「なんで黙ってるの？･･･そんな怯えたような顔して」
ｿﾞｸ･･･
かすかに、アニの口元が喜びにゆがんだ。
「あんたのそんな顔を見るのは悪い気分じゃない」
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ico(プロフ) - サニーさん» 嬉しい声援ありがとうございます(^^)/ 更新がんばります！ (2018年7月23日 21時) (
レス) id: ba96530b2c (このIDを非表示/違反報告)
サニー(プロフ) - 続きが気になる作品なので更新頑張ってください！q(^-^q) (2018年7月22日 20時) (レス) id: a9e4616003 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ico | 作成日時：2018年7月4日 11時
