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*
ｶﾘｶﾘｶﾘ･･･
鉛筆が紙の上を走る音が隣から聞こえる。
隣に座っているアルミンをチラッと見る。
すごく真剣な横顔。
訓練兵時代は可愛らしい男の子って感じだったのに、もうすっかり『兵士』の雰囲気を
アルミンの向こうにはエレンやミカサ、ジャン、コニー、クリスタ、ユミル、サシャ･･･
そして、ベルトルトとライナーも･･･
みな、一様に真剣な顔で報告書に向き合っている。
報告書を書き終えた者は、食堂前に設置された箱の中に提出する。
それを、エルヴィンやリヴァイ、ハンジが読む。
あたしも早く書き上げて、湖に行く準備しなきゃ。
ｶﾀﾝ･･･
離れたところに座っていたミケが席を立った。
黙って講義室を出て行く。
あたしはあともう少しで仕上がる自分の報告書に意識を戻して、鉛筆を握る手を動かした。
*
食堂前の提出箱の横に、『Aへ』と書かれたメモを見つけたのは、ミケのあとに何人かが講義室を出たのちにやっと書き上げた報告書を出しに来た時だった。
「･･････？」
箱へ報告書を入れてから、そのメモを手に取った。
開いて中を見ると、
『話がある。先に湖に行って待つ。報告書を書き上げたらさっさと来い』
走り書きと思えるような書き方で、そう書かれていた。
そして文章の最後に、『リヴァイ』と･･･
え、これ、リヴァイからの手紙？
あたしは一瞬戸惑った。
リヴァイから手紙をもらうなんて、考えてみたことがなかった。
なんか･･･
なんだろう･･･
リヴァイから手紙をもらう事が特別に感じて、ちょっと嬉しく感じてしまう。
でも･･･話･･･か･･･
明後日の作戦の事･･･？
でもそれならわざわざ湖じゃなくてもいいよね･･･
気になるな･･･
まぁいいや、とりあえず行こう。
ちょうど水泳トレーニングにつきあってもらう約束もしてたし、もうちょっと遅い時間かと思ってたけど、今日はこのあと特に予定ないし、早めにしてもいいか。
あたしはすぐ、水着とタオルを準備して愛馬に
ﾊﾟｶﾗｯ、ﾊﾟｶﾗｯ、ﾊﾟｶﾗｯ･････
久しぶりだな･･･湖。
壁外調査の前後は、作戦会議とか、今日みたいに報告書の作成なんかで来れなくなるからな･･･
湖に着き、適当な木に馬を繋げる。
リヴァイ、どこだろう。
パッと見、湖の近くには見当たらない。
*
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ico(プロフ) - サニーさん» 嬉しい声援ありがとうございます(^^)/ 更新がんばります！ (2018年7月23日 21時) (
レス) id: ba96530b2c (このIDを非表示/違反報告)
サニー(プロフ) - 続きが気になる作品なので更新頑張ってください！q(^-^q) (2018年7月22日 20時) (レス) id: a9e4616003 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ico | 作成日時：2018年7月4日 11時
