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*
……SIDE IS リヴァイ……
ｸﾞﾙ･･･ｸﾞｲ、ｷｭｯ･･･、ｸﾞﾙ･････ｸﾞｲ、ｷｭ･･･
オレのそばにしゃがんだAの手が、ゆるやかなリズムで足に包帯を巻いていく。
オレは妙に心地のいいそれを、ただ見つめていた。
以前ここへ来た時は、ずっと雨が降っていたが、今日は雨音のない、静かな夜･･･
街から離れたこの場所には、人や馬車の往来、酔っ払いの喧騒、そんな騒音には縁がない。
オレは窓の外を見た。
まわりは林だ。
樹木の葉が風でこすれる音が時々聞こえるだけの静けさ。
手当てされている足へ視線を戻すと、丁寧に手を動かすAの表情が、ランプの明かりでぼんやりと見える。
こんな風に丁寧に手当てをしてもらったことは、今まで一度もない。
慈悲に満ちたAの気持ちが、その表情から伝わる。
『そんなに面倒？』
言われてみて初めて気づいた。
オレは誰かに世話になるのを面倒だと思ってきたのだと。
自分のことはすべて自分でするのが一番面倒がない。
それは今もオレの中にある事実だ。
だがAの言葉に、オレはある意味、観念した。
コイツの前じゃ力が抜ける。
理屈はよくわからないが･･･これも事実だ。
「･･･できたよ」
Aがふいに明るい顔でオレを見上げた。
「ここ、動かさないように歩いてね」
包帯を巻いたところに手をあてて、Aは軽くおどけてオレを睨む。
無理するなと言いたいのだろう。
リ「わかっている」
オレはまたAの頬へ手を伸ばした。
今度はつまむのではなく、そっと撫でた。
礼のつもりだ。
Aはそれをわかったように微笑み、サッと立ち上がった。
「･･･ッ･･！」
立ち上がるのと同時に、Aの体が大きくフラついた。
ｶﾞｼ･･ｯ
反射的にその体を受け止めた。
リ「無理ができないのはお前も同じだな」
「･･･そうだった」
リ「大丈夫か」
「ん･･･やっぱり少し横になる･･･」
リ「運んでやる」
「ダメだよ、足･･･」
リ「ここを動かさなきゃいいんだろ」
オレは片足で立ち上がり、Aを抱き上げた。
「リヴァイッ、ホントに自分で行けるよ」
リ「世話になれと言ったのは誰だ」
「リヴァイが怪我してない時にそうするから」
リ「ピィピィうるせぇ」
「あッ･･･ちょ･･」
Aの言葉を待たず、オレは2階への階段を上った。
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ico(プロフ) - サニーさん» 嬉しい声援ありがとうございます(^^)/ 更新がんばります！ (2018年7月23日 21時) (
レス) id: ba96530b2c (このIDを非表示/違反報告)
サニー(プロフ) - 続きが気になる作品なので更新頑張ってください！q(^-^q) (2018年7月22日 20時) (レス) id: a9e4616003 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ico | 作成日時：2018年7月4日 11時
