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*
……SIDE IS リヴァイ……
「リヴァイ･･･あたしは、帰れない･･･」
Aのこぼす言葉に、オレは耳を疑った。
リ「何言ってる」
Aは、オレの隣で湖を見つめたまま、動かない。
湖は、その水面をさらさらと風が通り抜け、写し出されている夕日の色を滲ませている。
いつもの毛布のようなストールを体に巻きつけ、Aは何か考え込んでいる。
水難に遭ったときは、回復するために体を温めなければならないが、幸い、いつも使っている毛布がAの馬にかけられていた。
それがなければ、また発作がおきていたかもしれねぇ。
『帰れない･･･』
リ「どういうことだ」
体を起こしたAが口にした言葉が、オレには理解できなかった。
「･･･アニは、あたしを殺したと思ってる」
湖に向けたままの視線を動かすことなく、Aは続ける。
「あたしのこと、アニの仲間も知ってるって言ってた。アニがあたしを殺せなかったら、その仲間がいつでもあたしを殺せるって･･･」
ということは、今コイツが戻れば･･･
「このまま普通に帰ったら、あたしはまた･･･」
オレたちがヤツらを捕まえるなり始末するなりしねぇ限り、Aは命を狙われ続ける･･･そういうことか。
『あたしはまた･･･』
また、マーレと同じ境遇に戻っちまう、そう言いたいのだろう。
「リヴァイ･･」
ふと、それまで湖から目を離さなかったAが、真剣な視線をこちらへ向けた。
リ「なんだ」
「お願い･･･連れてって欲しい所がある」
リ「どこだ」
「フォルカーさんの、家･･･」
リ「･･･フォルカーの？」
「道、覚えてる？」
リ「へんぴな所にあったからな。わかるはずだ」
「フォルカーさんが、息絶える前にね･･･あたしに言ってくれたの。あの家を譲り受けて欲しいって」
リ「遺言てわけか」
「･･･ん･･･そこなら、見つからずに少し身を隠せるよね」
そういうことか。
本来なら『お前を連れて帰り、必ずオレが守る』、そう言いたいところだが･･･
正直、この足でどこまで守ってやれるのかはわからねぇ。
実際、今日はもう少しでコイツを死なせるところだった。
なら、Aの言うようにひとまずは身を隠すほうを取るのが賢明な判断だ。
リ「よし。すぐに向かうぞ」
「え･･･」
リ「日が暮れると気温が下がる」
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ico(プロフ) - サニーさん» 嬉しい声援ありがとうございます(^^)/ 更新がんばります！ (2018年7月23日 21時) (
レス) id: ba96530b2c (このIDを非表示/違反報告)
サニー(プロフ) - 続きが気になる作品なので更新頑張ってください！q(^-^q) (2018年7月22日 20時) (レス) id: a9e4616003 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ico | 作成日時：2018年7月4日 11時
